いつまでも若さを保ちたいのは女性に限らず人間の願望。特にアスリートにとっては老いは選手生命の危機にも繋がる重大問題。しかし、それは宿命でもある。
プロ野球選手の場合も３０歳を過ぎた辺りからベテランと呼ばれて､一年一年結果次第では現役引退の危機に追い込まれる状況に置かれる事になる。
しかし、若手にはない経験という財産を強味に３０歳どころか４０歳過ぎでもユニフォームを着ている大ベテランもいる。
どことなく野武士の雰囲気を纏って、近寄りがたいと同時に飄々とした魅力も感じさせる４０代の注目選手を３人紹介する。
● 福留孝介（阪神）
１９７７年４月２６日生まれ（４２）
ＰＬ学園から社会人野球の名門日本生命を経て１９９８年ドラフト１位で中日入団。１年目から外野のレギュラーとして活躍。２００２年首位打者とＭＶＰ、２００６年に再び首位打者。
９年間中日の主力選手として活躍後、アメリカ大リーグカブス、インディアンス、Wソックス等を経て、２０１３年阪神に移籍して日本球界復帰。当初は故障に悩まされていたが、ここ５年は阪神の主軸としてチームを引っ張ってきた。
昨年は故障に悩まされて５年ぶりに規定打席に届かなかった上、今年は２人の新外国人が加入してレギュラー争いになるが負けるつもりはない。
既に、日米通算２０００本安打は達成しているが、あと１０３本でＮＰＢ通算２０００本安打。それは今シーズン中にチームの主力として引っ張りながら達成するつもりだ。
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● 五十嵐亮太（ヤクルト）
１９７９年５月２８日生まれ（４０歳）
敬愛学園から１９９７年ドラフト２位でヤクルト入団。２年目の１９９９年からリリーフとしてずっとマウンドに上がり続けているタフな右腕。
ヤクルト時代は、当時の日本最速１５８キロのストレートを武器に力で押しまくって『セリーグの速球王』として、甘いマスクと共に人気を博した。
一度も先発がない全てリリーフ登板ながら、勝ち星には恵まれて２０００年には自己最多の１１勝を挙げ、『勝利の女神が惚れた男』というキャッチフレーズで呼ばれていた。
２０１０年からアメリカ大リーグ、メッツ等を渡り歩いた後２０１３年からソフトバンクで日本球界復帰。リーグ優勝や日本一に貢献。昨年から古巣ヤクルトに復帰。あと９５試合に迫った日米通算１０００登板までは辞められない。
● 細川亨（ロッテ）
１９８０年１月４日生まれ（４０歳）
青森大学から２００１年自由獲得枠で西武入団。３年目の２００４年から名捕手•伊東勤引退後の強豪西武の正捕手の座を守った。決して派手ではないが捕手としては長打力も持ち合わせて優勝に貢献。
２０１１年ＦＡでソフトバンクに移籍。西武に続いて常勝軍団の捕手として活躍。両チームでリーグ優勝６回、日本シリーズ５度制覇と、正に『優勝請負人』と言える存在。
２０１７年楽天、２０１９年ロッテとパリーグ一筋で今年プロ１９年目。ここ３年は出場機会も減ってきたがノムさん亡き後の『生涯一捕手』として、あと７３に迫った通算１５００試合達成までは辞める訳にはいかない。
