ドイツブンデスリーガ、ボルシア・ドルトムント所属の香川真司が紆余曲折の末、トルコの強豪ベシクタシュ移籍が決まりました。
香川は今シーズンドルトムント監督に就任したリシュアン・ファーブルに殆ど起用されず、これまで公式戦4試合の出場にとどまっていました。
ファーブル監督が以前同じチームで戦ったMFを最優先に起用して、その煽りを食った形の不本意なシーズンを送っていましたが、自ら以前から望んでいたスペイン移籍を目指しましたが実現しない内に移籍期間の1月31日が迫っていました。
期間が押し迫った昨日、フランス1部のモナコ移籍が報じられてほぼ決まりかけていましたが、モナコは23歳の元フランスU21代表MFのレンタル移籍を発表し、再び香川の移籍が暗礁に乗り上げました。
ところが、最後の最後に以前から香川獲得の噂があったトルコの強豪、ベシクタシュ移籍が決定しました。
香川にすれば第一希望のスペイン、更にフランス・モナコと振り回された形ですが、ベシクタシュはトルコの強豪チームで、現在リーグ戦6位と苦戦していて香川を熱望しています。
サッカーに限らずスポーツ選手は試合に出てなんぼです。
監督やチームの思惑によって実力が有りながら起用してもらえないで不本意に消えていく選手は数知れずです。
スペインやフランスから比べれば香川にとってはトルコは必ずしも望ましい選択ではなかったかもしれませんが、まだ29歳の香川はベシクタシュで力を見せつけてまずは日本代表に返り咲き、更に再びスペイン移籍を目指して欲しいところです。
それにしても、スポーツは実力だけでは通用しない部分がある事も否めません。
プロ野球でもそれまでレギュラーで活躍していた選手が監督が交代した途端、ベンチを温めたり移籍されたりするのを数多く見てきました。
現場の責任者が監督なので非を唱える事も出来ませんが、他の選手から見て公明正大な起用をしないチームの監督はいずれ見放されるものです。
しかし、対象にされた選手はたまったものでありません。下手をすれば選手生命にも関わる事です。
誰にも文句を言われない実力を身に付ければ良いのでしょうが、そのような選手はほんの一握りです。
監督になる程の人間なら感情に流されず公正な起用をする事は最低限の資質です。
ともあれ、香川はトルコ参戦が決まりました。トルコでは長年日本代表で一緒に戦ってきた長友佑都がガラタサライで活躍しています。
二人の対決が日本ファンを沸かせるでしょうし、香川もそれをモチベーションにして新たな舞台で大活躍をして欲しい。