コロナウイルス禍2年目のプロ野球も各球団100試合前後を消化し、今年の試合数143まで残り40試合前後になってきた。優勝争いはまだまだこれから一波乱ありそうだが、クライマックスシリーズ(CS)に進出する上位3チームに関してはほぼ決まりつつある。もちろん、各チーム最後の最後まで諦めずに、一つでも白星を積み上げて上の順位を目指していく。
両リーグの順位表
セ・リーグ
1 阪 神 58勝42敗 4分 .580 -
2 巨 人 52勝39敗14分 .571 1.5
3 ヤクル 48勝39敗12分 .552 2.0
4 中 日 40勝51敗14分 .440 10.0
5 広 島 40勝52敗10分 .435 0.5
6 DeN 39勝53敗13分 .424 1.0
パ・リーグ
1 ロッテ 48勝39敗15分 .552 -
2 オリク 50勝41敗14分 .549 0.0
3 楽 天 48勝44敗13分 .522 2.5
4 ソフト 45勝44敗17分 .506 1.5
5 西 武 39勝49敗17分 .443 5.5
6 日ハム 35勝49敗15分 .417 2.0
セ・リーグ優勝&CS
セ・リーグは阪神、巨人、ヤクルトの上位3球団と4位中日の間に、10ゲームの差があるのでCS進出はほぼ決まり。あとは上位3チームの優勝争いに絞られた。下位球団の中では広島が調子が上がってきた鈴木誠也を中心の打撃陣が上位にとっては脅威となりそう。中日、DeNAは一つでも勝ち星を上積みしつつ、来季に向けて若手を起用して経験を積ませるべき。
優勝は阪神。最後に岩崎優、岩貞祐太、スアレスが控えているのが強みだが、頼りになる先発が青柳晃洋、ガンケルだけでは足りない。西勇輝は期待出来そうにないし、秋山拓巳、伊藤将司辺りが踏ん張ってリリーフ陣につなぐしかない。打線もサンズ、マルテの両外国人が中軸で頑張っているが、チームに勢いを付けるためにも、大山悠輔、佐藤輝明の奮起が優勝の条件。
二番手は巨人。ここまで先発は高橋優貴、戸郷翔征が活躍してきたが、菅野智之の完全復調が追い上げの条件。打線は岡本和真の長打力を生かすためにも、坂本勇人、丸佳浩の昨年並みの活躍が欠かせない。ムード的には移籍の中田翔が鍵を握る。
ヤクルトはここまで予想以上の健闘。規定投球回数に達する投手が皆無だが、抑えのマクガフ、中継ぎの清水昇が踏ん張っている。小川泰弘、奥川恭伸の活躍が鍵。野手では村上宗隆の破壊力が光るが、元気のない山田哲人の復調が待たれる。
パ・リーグ優勝&CS
パ・リーグは昨年の成績から考えると、正に、【下克上】。ロッテ、オリックスが並走し、打線の安定感に欠ける楽天、更に今一つムードに乗り切れないソフトバンクまでが4ゲーム以内。この4チームで優勝とCSを争う。実力のある西武は怪我人が多かったのが誤算。日本ハムは中田翔の抜けた来季のチーム作りをしながら、最下位脱出を目指す。
優勝は4ゲーム差の4位からの逆転でソフトバンク。ここも西武以上にレギュラー陣が揃わなかったが、千賀滉大、マルティネス、石川柊太、和田毅、東浜巨のローテーションが確立。打撃陣は一番牧原大成が出て柳田悠岐、栗原陵矢が返す。デスパイネと中村晃の奮起で層の厚い打線になる。4ゲーム差はあるが他の上位チームにない経験値で、優勝争いに加わってくる。
二番手にはオリックス。パ・リーグいや、日本一ともいえる山本由伸、宮城大弥のダブルエースが強力。この二人に続く投手がいないのが優勝争いにどう響くか。更に、ここにきて主砲吉田正尚が故障離脱という痛すぎるアクシデント。正に正念場。
三番手はロッテ、楽天の争い。打撃は、マーティン、レアードの長打が頼みだが、エース的存在の柱がいないのが痛いロッテ。いつの間にか首位に立っているが、マークされるこれからが厳しくなりそう。荻野貴司、中村奨吾がチームを引っ張れるかが鍵を握る。
反対に超豪華投手陣が思った程機能しなかった楽天。田中将大、涌井秀章、則本昂大、岸孝之、早川隆久、12球団一ともいえる先発陣に抑えは松井裕樹。打線は小粒だが、この投手陣でCS進出逃したら監督の責任と言われても仕方あるまい。
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