第105回全国高校野球選手権大会も全てのチームが出揃い、当初の目標のベスト8に向かって熱戦を繰り広げているところ。
大差の試合も一点を争う好ゲームもあるが、今大会ほど強豪と言われるチームが順調に勝ち進むのも珍しいぐらい順当な結果になっている。
当ブログで優勝候補に挙げた仙台育英、履正社、専大松戸、広陵、智弁学園、慶応の6校も全て勝ち上がっている。
その反面、ファンが注目している選手の出番がなく憶測を呼んでいる。専大松戸のエース平野大地と、元甲子園のヒーロー清原和博の二男勝児の動向も気になるところ。
仙台育英の2連覇か❔
昨年、東北の悲願『白河の関越え』を果たした仙台育英。その原動力となった複数のエース級を揃えた投手陣。現在の高校野球では常識となりつつある投手複数制だが、仙台育英の場合は他校の想像を遥かに凌駕するハイレベル。
今年は昨年の優勝を経験したエース級、高橋煌稀、湯田統真、仁田陽翔などが残りますますレベルアップ。が、初戦は優勝候補の浦和学院という事もあったが点の取り合いに。湯田、高橋が共に8被安打で2人で9失点。しかし、それを難なく補える打棒が今年の特徴。
2回戦の東北勢対決となった聖光学園戦では湯田、高橋がリリーフで好投し、打撃も相変わらず好調さを示して快勝。ほぼ、隙が見当たらない感じ。3回戦の事実上の決勝戦ともいえる履正社戦を制すれば連覇はほぼ確実か。
待ったをかけるのは❔
最近の高校野球の特徴で、投手戦は殆んど見られず活発な打撃戦が多くなっている。その中でも序盤から活発な打撃で主導権を握る履正社。特に迫力満点の2試合連続ホームランの4番森田大翔の打棒は特筆物。得意の先制攻撃でチャンスを物に出来れば打倒仙台育英の一番手。
一回戦で苦戦した智弁学園。投手力は不安だが、相変わらず強打は健在。連戦で他校の投手に疲れが出た時に、強力打線は脅威となるか。期待していた専大松戸。注目のエース平野大地が不調で登坂回避。それでもカバー出来る総合力はあるが、優勝へは平野の復活が必須条件。
実績のある広陵。苦戦しながらも初戦は突破したが、思っていた程の力強さに欠ける。勢いのある慶応の関門を突破出来るかが鍵。面白いのは好投手洗平比呂が完封勝利の八戸学院光星。打線に往年の迫力は見られないが、春の東北大会で仙台育英を倒した再現なるか。
平野大地&清原勝児は
最近、投手複数制でエースナンバーが先発しないケースもあるが、専大松戸の初戦で平野大地の登板がなかったのには驚いた。選抜高校野球大会でベスト8入りの151キロ右腕でドラフト候補とも言われている平野。もしや、故障発生かと騒がれていた。
しかし、夏へ向けてのフォーム改造中。千葉県大会準決勝で3回途中4失点で降板。続く決勝戦、甲子園初戦と登板機会なし。「フルカウントからストライクを投げられる状態ではない」という持丸監督。千葉県勢48年振りの優勝には制球不安を乗り越えた平野復活しかない。
清原の名前がコールされた瞬間、甲子園に大きなどよめきと声援。数々の甲子園での記録を作ったPL学園清原和博の二男勝児内野手。昨秋、慶応で三塁手のレギュラーを獲得し、選抜高校野球大会では5番三塁のレギュラーで甲子園初安打を記録。
しかし、この夏の背番号は15。2年生ながら留年の為に最後の甲子園。大声援を受けて振り抜いた3球目は強烈な打球で左中間に飛んだが左飛。父の見守る前で最後の甲子園を楽しむ勝児。甘くはないが六大学やプロでの清原コールを聞きたいと思うのは私だけではないはず。
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