9月23日から10月8日まで中国杭州で行われた第19回アジア競技大会
予想通り数で圧倒する中国の独走で終わった感じ。それはともかく、日本は韓国にも迫られるような状況
同時期にパリオリンピック予選や、世界選手権が開催されてトップ選手が参加出来ない種目もあったが、それはお互い様
日本選手の活躍もあったが、もう一つピリッとしないところもあったアジア大会のリポート
アジア競技大会メダル数
第18回大会(2018年・ベトナム)
中国 131 92 65
日本 74 56 74
韓国 49 58 70
インドネシア 31 24 43
ウズベキスタン 21 24 25
イラン 20 20 22
台湾 17 19 31
インド 15 24 30
カザフスタン 15 18 43
北朝鮮 12 12 13
第19回大会(2023年・中国)
中国 201 111 71
日本 52 67 69
韓国 42 59 89
インド 28 38 41
ウズベキスタン 22 18 31
台湾 19 20 28
イラン 13 21 20
タイ 12 14 32
バーレーン 12 3 5
北朝鮮 11 18 10
圧倒的強さの中国
ほぼ時差のない状態で楽しめたアジア競技大会がようやく終わった。好きな競技だけ観たけれど普段よりテレビ視聴時間は増えた。その中で、殆どの競技でメダル争いに加わってくる中国の圧倒的強さを印象付けられた。
スポーツは国威発揚の手段でもあるのは薄々感じてはいるが、特に中国はそれが激しい。その上、圧倒的な人口の多さを生かしてあらゆる競技に力を入れているので、当然アジアでは無敵の存在になってくる。
ただ、以前はそのレベルもアジアだけで通用するものの、世界では今一という競技も多かった。ところが、最近はオリンピックや世界選手権などでもアメリカを脅かす存在にまでなってきている。
そして、地元開催でメンツに掛けても負けられない今大会。金メダルで日本と韓国を合計しても2倍以上の201個。今大会は地元開催で特出したにしても、ほぼ半永久的にアジアの王者の座は揺らがないだろう。
進境著しい❔韓国
今大会は中国が地元開催という事で特に力を入れたせいもあって大幅にメダルを増やした。そのせいもあってか日本、韓国共に金メダルを減らしている。
その中でも、韓国は金メダルは減ったもののメタル総数では増やし、日本を上回った。特に、競泳の活躍が光って大会前半は金メダル数でも日本を上回っていた。
伝統的に強いサッカー、バドミントン、卓球……などでも着実にメダルを獲得した。金メダル数でも万年2位の日本を脅かしそうな勢いを見せた。
三番手の危機日本
金メダル数で辛うじて2位を守ったが、メダル総数で韓国に後れを取った日本。金メダル数でも前回25差から10差に詰められて、凋落傾向かと言われても仕方ない不振ぶり。
その象徴とも言えるのが競泳。金メダル前回19個から史上最少の5個に終わるという体たらく。もちろん、来年のパリ五輪に照準を合わせているという事情があるかもしれないが不安は募るばかり。
金メダルでは自転車11個をはじめ、お家芸の柔道とレスリングの5個などの他に、水球、ソフトボール、ハンドボール等の球技は活躍。しかし、陸上や前述した水泳などの花形ともいえる競技は来年のパリ五輪に向けて建て直しが急務。
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