プロ野球がキャンプインして10日が過ぎた。投手も野手もそろそろ実戦へ向けてハードルを上げている選手もいるようだ
特に実績組が出てくる前にアピールしたい若手は必死になっていると思う
一方、実績組はアクセルを踏み過ぎないように開幕に合わせて調整中
今回のパ・リーグ編は色々な意味で今年にかける実績組と、更に上を目指す3選手のリポート
背水の陣・田中将大
日本復帰後の成績
2021 23試合 4勝9敗 3.01
2022 25試合 9勝12敗 3.31
2023 24試合 7勝11敗 4.91
なぜメジャーから帰ってきたのかといつも思っていた田中将大投手。新型コロナウイルスとキャンプでの打球直撃で全て狂ってしまったのが残念。しかし、日本復帰よりはメジャーでの移籍を考えて欲しかったというのがファンの思い。
この3年間は本調子ではなかったのは分かるが、これ程悪い結果になるような投球内容ではなかったはず。好投してもバックからの援護が得られず、白星が付かない状況に調子を崩していったという感じがする。
10月下旬、神奈川県内の病院で『右肘関節鏡視下クリーニング術』を受けて今季にかける。メジャーからの復帰時9億円の年俸は推定2億6000万円+出来高払いに。開幕を目指して背水の陣で臨むマー君のシーズンが始まる。
実績を・佐々木朗希
2021 11試合 3勝2敗 2.27
2022 20試合 9勝4敗 2.02
2023 15試合 7勝4敗 1.78
投手に関してのポテンシャルでは大谷翔平よりもはるかに凌駕していると言われる佐々木朗希投手。28年振りの完全試合を20歳5ケ月の最年少で達成。世界記録となる13者連続奪三振……等、2022年はその片鱗を見せたシーズン。
しかし、入団4年間で19勝10敗という成績は並みの投手。高卒新人として活躍した松坂大輔、田中将大といった大物とは比べるべくもない数字。それは、高校時の甲子園の掛かる試合で登板出来なかったひ弱さと無関係ではないはず。
一流の先発投手の証し年間25試合前後、170~180回に遠く及ばない数字。賛否両論のメジャー挑戦にしても、シーズンを通して投げられないのではお話しにならない。誰にも文句を言われないエースを証明するシーズンが始まる。
心機一転・山川穂高
直近5時年間の成績
2019 .256 120点 43本
2020 .205 73点 24本
2021 .232 66点 24本
2022 .266 90点 41本
2023 .254 5点 0本
プロ通算10年で218本塁打、575打点は誰もが認める一流打者の数字。しかも、これらの数字は実質6、7年での成績だけに、山川穂高内野手の長打力の凄さが窺える。
その山川が昨年は17試合、持ち前の長打力の証しのホームランはゼロに終わった。ファンならまだ記憶に新しい、女性スキャンダルが原因。その件に関しては書類送検されて、その後嫌疑不十分で不起訴処分となっている。
西武では契約更改の意志があったが、フリーエージェントでソフトバンクに移籍。それも、何だか腑に落ちない。迷惑を掛けた西武に残って恩返しのつもりでやり直しして欲しかった。が、移籍した以上は結果で復活を示して欲しい。