パリオリンピックまで1ケ月余り。各競技の日本代表が続々決まりつつある
『オリンピックは参加することに意義かある』とは、クーベルタンの名言
しかし、当時とは違い参加国の増大に伴い、予選を勝ち抜かなくては参加すら出来ない
今回はネーションズリーグで念願の切符を獲得した女子バレーボールのリポート
バレーボール女子世界ランキング
1位 ブラジル
2位 イタリア
3位 トルコ
4位 ポーランド
5位 アメリカ
6位 中国
7位 日本
8位 オランダ
9位 セルビア
10位 カナダ
複雑怪奇なオリンピック選考方法
パリオリンピック女子バレーボールは出場枠12。開催国フランスの他に各大陸最上位枠の他はネーションズリーグ予選終了の翌日、6月17日時点でのランキング上位から選ばれる。
これまでの成績で開催国フランスの他に、アメリカ、トルコ、ブラジル、セルビア、ポーランド、ドミニカ共和国が決定。残り5ケ国はアジア、アフリカのランキング最上位と、それらの決定国を除いた6月17日付のランキング上位国。
ここまでは理解出来ると思う。ただ、今回のポイントは勝敗だけでなく、セット数、更には対戦時点でのランキング下位に負けた場合は大幅に減点される仕組み。従って、当日の全試合が終了するまでは予測出来ない状況。
現に、6月13日カナダに2セット先行しながら逆転負けした日本は、この時点で中国に抜かれてアジア最上位から陥落。残りのセルビア、アメリカ戦でどちらかに勝たなくてはオリンピック出場は苦しい状況。
ところが翌14日、国際バレーボール連盟からパリオリンピック出場決定の通知。13日の全試合終了後のポイント計算の末に日本の出場が決定したという。一昔前ならいざ知らず、現代のコンピューター時代には考えられないお粗末なドタバタの締まらない決定劇。
女子バレー参加国決定とこれから
ネーションズリーグ予選ラウンド終了時点での上記ランキング・ベストテンの内9位まではオリンピック出場権獲得。それに加えて獲得済みのドミニカ共和国、アフリカ最上位ケニア、そして開催国フランスの12ケ国が出場決定。
今後は6月19日に行われるパリオリンピック1次リーグの組み合わせ抽選が焦点。オリンピックは12チームがABCの3組に分かれてリーグ戦を行い、各組上位2チームと3位の内上位2チームの8チームが決勝トーナメントに進出。
その抽選方法は開催国フランスがA組、世界ランキング1位がB組、ランキング2位がC組に配置。その後、ランキング順にポット分けされて、抽選で各組に配置される。
一方、オリンピック前の最後の小手調べとなるネーションズリーグ準々決勝。組み合わせは日本ー中国、タイーブラジル、イタリアーアメリカ、ポーランドートルコに決定。強豪国ばかりだが勝って1試合でも多く戦って糧として欲しい。
今大会で第一の目標のオリンピック出場権を獲得した日本。しかし、ランキング上位国との力の差は拭えない印象。高さに対して変幻自在のスピードで対抗出来るか。エースにしてキャプテンの古賀紗理那中心の粘りのバレーを期待したい。