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山縣亮太、気胸で日本選手権100メートル欠場!連覇と9秒台お預け。

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日本陸連は20日、男子100メートルの山縣亮太(27)=セイコー=が、6月27日から始まる日本選手権を欠場すると発表した。肺から空気が漏れる『気胸』で安静が必要と診断された。比較的軽度なので自宅療養になる見通しだが、日本選手権に続いてベルギーやイギリスを転戦する7月の欧州遠征も取り止める。

● 気胸とは 

山縣亮太は6月17日胸に痛みを覚え、翌18日診察を受けたところ『気胸』と、診断された。『気胸』とは、肺に穴が開いてその穴から肺の外側の胸腔(きょうくう)内に空気が漏れ、肺がしぼんだ状態の事をいう。治療方法は軽度から重症によって違うが、下記のようになる。

1 安静にして経過観察

2 針で空気を抜く

3 胸にチューブを入れる

4 手術をする

幸い山縣の場合は軽度で自宅療養となっている。

● 今シーズンの山縣

桐生祥秀が2017年に9秒98を出して、日本人最初の9秒台の男と騒がれたが、タイムは気象条件や同走の選手等によって変わるので、速さ=強さとは単純に言えない場合もある。山縣は9秒台こそないが10秒00を二度マークしている。なかなか、好条件に恵まれない事もあって桐生に先を越されてしまったが、いつ9秒台を出してもおかしくない実力の持ち主なのは万人が認めるところだ。

山縣の強さを表すのはタイムより着順だろう。2018年は出場した19レースで日本人選手には誰一人先着を許していない。2017年7月からの日本人選手の無敗記録は25レースのまま、2018年シーズンを終えている。

ただ、今シーズンは調子が上がらず5月19日行われた、『セイコーグランプリ陸上』ではガトリン、桐生に先着を許したばかりか200メートルを得意とする小池佑貴にも遅れた4着に沈んでいる。その後、好記録が出やすい事で有名な鳥取市の〖コカコーラ陸上競技場〗で6月2日行われた『布施スプリント』にも、連戦による疲労を理由に出場を取り止めていた。

そして、追い打ちをかけるような今回の日本選手権欠場と、流れが悪くなっているのが気がかり。というのも、山縣は大学時代から社会人にかけてハムストリングスの肉離れや腰痛に度々悩まされシーズンを棒に振った事もあるからだ。

山縣は20日、「今年の日本選手権は気胸になってしまい、欠場することに致しました。応援してくださる皆様に元気な姿を見せられないのは大変悔しく、残念ですがまずは安静にして治療に励み、また目指す場所に向けてしっかり取り組みたいと思います」と、ツイートしている。

● 世界陸上選手権は?

世界陸上選手権の日本の出場枠は『3』。今回の日本選手権で参加標準記録内で優勝した選手は代表決定になる。山縣は既に参加標準記録を突破しているので、日本選手権を欠場しても、9月16日時点の世界ランキングで上位に入れば代表入りの可能性はある。山縣は現在桐生と二人で日本人最上位を争う位置にいるので、サニブラウン・ハキームの急成長があっても3人の枠に入る可能性は十分にある。

ただ、山縣の本当の目標はあくまでも来年の東京オリンピック。今回の欠場の原因となった『気胸』は軽いので一安心だが、慌てないで完治するまで無理はしないで欲しい。重度の『気胸』の場合は繰り返し症状が現れるので、軽症の内にしっかり静養して完治させる事が何よりも大切。

ファンとしては一日も早く勇姿を見たいのは山々だが、山縣の実力なら世界選手権も東京オリンピックも代表入りするのは間違いないレベルだろう。本人が言うように、『目指す場所』に向けてしっかり取り組むためにも、今はゆっくりと静養に努めて最大目標である東京オリンピックに向けて鋭気を養って欲しい。

今の日本の短距離陣はハイレベル。9秒97をマークして桐生の日本記録を塗り替えたサニブラウン、日本記録こそ破られたものの今シーズンコンスタントに10秒0台を連発して好調な桐生。5月のセイコーグランプリで一気に自己記録を更新する10秒04で山縣に先着した小池。スタートの良い多田修平、復活を目指すケンブリッジ飛鳥……、その中でも山縣の大一番での勝負強さは別格と思っている。レベルの高い代表争いにするためにも、山縣の万全なコンディションでの復帰を何よりも楽しみに待ちたい。

 

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