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上田桃子、痛みに耐えて2シーズンぶり通算14勝目!

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3月24日大阪•茨木国際GCで行われたTポイントXENEOSトーナメント最終日で、首位から1打差の2位からスタートした上田桃子(32)が69で回り、2位に2打差を付けて通算6アンダーで今季初優勝、通算14勝目を飾った。

今大会安定したゴルフで連日69で回って、2日目を終えた時点で首位の申ジエ(30)から1打差と優勝のチャンス。

しかし、上田に待っていたのは突然発症した右手中指の激痛。
午後11時半頃ベッドに入ると同時に激痛で目が覚めた。第二関節から付け根にかけて初めての痛み。

「朝になったら治まるかも……」と、そのまま眠ったがずっと痛みは続き浅い眠りのまま朝6時に起床。
針灸師免許を持つ伊藤久トレーナー(39)にマッサージと針治療を受けた。

朝食抜きの上、メークもしないでコース入り。
出場は無理かなと思ったが、練習場で20発程打って何とかなるかな……、と出場にこぎ着ける。

1打差からスタートして一時トップに立ったが、連続ボギーで、前半を終えた時点で3打差に広がっていた。

しかし、トップに立っていた申ジエがスロープレイの警告を受けたせいか、後半12番から4打ダウンしてしまう。
逆に一組前の上田は14番でバーディを奪って並び、更に16番のバーディで突き放した。

最終18番のバーディ締めこそならなかったが、パーで収めて余裕を持って最終組を待ち、結局2打差で2年ぶりの優勝を飾った。

「まさか優勝なんて思っていなかった。こんな時に勝つんですね。オフから取り組んできた我慢が生きました。」と、右手中指の激痛に耐えながらの優勝を喜んだ。

「今年は心技体が目標。勝てたから言う訳じゃありませんが、優勝は迎えにいっては駄目。必ず来ると思って焦らずにやる。心技体が整った時にどれだけ結果が出せるか」
昨年は初日、二日目の好スコアから最終日に崩れて未勝利に終わった32歳は心技体を強調。

「若い後輩達が頑張っているが、32歳もまだまだ負けないぞという思いがあります」
2007年に全米ツアーに当たるミズノクラシック等5勝を挙げて21歳156日での史上最年少賞金王となった上田も32歳とベテランの域になりつつある。

しかし、現在のスポーツはどの競技でも選手寿命が延びている。まだ老け込む年齢では無いので進境著しい若手の壁になってツアーを盛り上げてもらいたい。
まだまだ出来る事を証明した上田には史上最年少に続いて、史上最年長賞金王を狙って欲しい。