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あっぱれ吉田輝星、初登板•初勝利&21世紀生まれ初の勝利

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6月12日行われた日本生命セ•パ交流戦、日本ハムー広島戦で注目のルーキー日本ハムドラフト1位の吉田輝星が一軍デビューを果たした。

プロ初先発でセリーグ王者広島を相手に、5回84球投げて4安打4奪三振1失点に抑え、日本ハムでは2010年中村勝以来9年ぶりの高卒新人の初先発初勝利を飾った。

● 初先発初勝利の快挙

昨年夏の甲子園で秋田•金足農業高校の準優勝の原動力になり、カナノウフィーバーを巻き起こし、日本ハムにドラフト1位指名された吉田輝星。開幕一軍はならなかったが、イースタンリーグ3月19日ヤクルト戦で公式戦デビュー。2番手として5回から2イング投げて2安打1奪三振3四球と、まずまずの投球を見せた。コントロールが良くなかったが最速146キロの伸びのある直球には、視察に訪れた栗山監督も熱視線を送っていた。

1週間後の3月26日、イースタンリーグのロッテ戦にも2番手として2回3安打1死球3奪三振1失点と悪くはなかったが、死球の他に暴投もあり前回登板同様に制球に苦しんだ。4月3日のイースタンリーグ巨人戦で初先発も経験し、その後ウィルス性胃腸炎に罹るアクシデントもあったが、復帰登板の5月26日のイースタンリーグ西武戦で2回を1安打無失点に抑えて一軍デビューが俄に現実味を帯びてきた。

5月までイースタンリーグ8試合登板して0勝2敗、防御率2.35と、調子を上げてきた。そして、一軍デビューへのテスト登板として6月4日イースタンリーグ巨人戦に登板。1回こそ安打は打たれたが併殺打で切り抜けて3人で片付けたものの、2回に2四球の後タイムリー2本を浴び、更にツーランホームランを浴びて3安打3四球5失点と崩れる。更に3回にもタイムリーを許して、3回71球4四球6安打6失点とプロ入り後自己ワーストの記録で降板した。

他球団なら一軍デビューは時期尚早の判断を下されたかもしれないが、もともと日本ハムは若い有望な選手は早めに一軍で使う事が多いチーム。ダルビッシュ有や大谷翔平も同じように1年目の交流戦でデビューを果たしている。「巨人戦も真っすぐの投げっぷりは良くて、いいものを出してくれた。勝つためにやる。ねじ伏せる感じを期待している」と、栗山監督は直球に期待して予定通りに6月12日の交流戦広島戦でのデビューを明言した。

● 吉田輝星の将来性

栗山監督を名プロデューサーと評した記事もあったが、有望な若手のデビューはどんな監督も気を遣うものだろう。もし、失敗してトラウマになって立ち直れない危険性もある。しかし、起用した栗山監督も栗山監督なら、期待に違わぬ結果を出した吉田も正にあっぱれ。

初回先頭打者の長野久義にいきなり右前安打を許し、2四球と制球の悪さも見せて1死満塁の大ピンチ。並の新人なら地に足がつかず崩れていく場面だが、5番西川龍馬を全て直球の三球三振に仕留め、続く磯村嘉孝もこの日最速の147キロストレートで追い込んだ後、冷静にカーブで引っかけさせて三塁ゴロに斬ってピンチを脱した。

その後は2回に長野にフルカウントからの直球を狙い打たれて、左中間二塁打で失点。1回の大田泰示の12号ソロホームランのプレゼントをふいにしたが、2回に西川遥輝のタイムリー内野安打で勝ち越すと、続く3回はバティスタ、鈴木誠也、西川のクリーンアップを三者凡退に仕留めて、その後は得点を許さず5回を4安打4奪三振、心配されていた四球も2個に抑えて1失点で投げ抜いた。その後、日本ハムの救援投手4人が各1イニングずつを完璧に抑えて、大物ルーキーに初登板初勝利のプレゼントを送った。

「しっかりと指にかかったストレートはファールが取れたし、空振りも奪えました。初対戦という事もありますが、自分の真っすぐはある程度通用したのかな」ルーキーの初先発とは思えない堂々とした分析と受け答えだか、吉田の魅力は正にそのストレート。しかも、変化球全盛の現代野球に84球中67球と、80%が直球。甲子園時代から言われていた、球速以上に伸びがある浮き上がるようなストレートはプロでも通用するようだ。

逃げずにどんな打者にでも真っ向勝負のストレートで向かっていく吉田輝星。あの夏の甲子園で観るものを熱くさせた好漢が、これからプロでも更に成長した姿を見せてくれるだろう。甲子園で『平成最後の怪物』と讃えられた男が、プロで『令和の伝説』となって、これからのプロ野球界を引っ張って行って欲しい。

 

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