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履正社が初V!夏の高校野球、心に残った選手、出来事……。

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第101回全国高校野球選手権大会は白熱した戦いの末、大阪代表の履正社の初優勝で幕を閉じた。今年は予選の段階から球数制限で賛否両論が繰り広げられた他、フェアプレーや選手の態度等の勝敗以外の部分でも注目された、ある意味で画期的な大会だったような気がする。

たとえ優勝校といえども、地元の人でなければよほど思い入れのあるファン以外は一年も経てば忘れ去られるもの。が、何気ない気配りや思いやり、笑顔や動作等は意外にいつまでも脳裏に刻みつけられたりする。

今回は夏の甲子園を彩った戦いや、勝敗以外の部分にもスポットを当てて記事にしてみた。

★ 印象に残った選手

やはり、決勝で負けたとはいえ、奥川恭伸(星稜)だろう。大会前にはストレート158キロまで伸びたと言われていたが、今大会は154キロ前後が最速だったが、ここぞという時には常に150キロは出せる投手。更に、スライダー等の変化球のキレもよく完投しても球数が100球強で投げ終えられるコントロールも魅力。

決勝こそ打たれて負けたが、そこまでは安心して見ていられたし、勝てる投手なのが一番。ただ、荒削りなところが無くまとまっている印象を受けた。プロ入りしてからの伸び代がどのくらいあるかが今後の課題。

打者では井上広大(履正社)だろう。この大会完璧に抑えていた奥川の度肝を抜く特大の一発。逆転した後、また振り出しに戻されたがその後奥川を履正社打線が打ち込めたのも、あのホームランがあったこそと思う。正に、試合を決めた一振り。春の選抜では奥川に毎回17奪三振3安打の完封負け。井上自身もニゴロ、三振、三振の上、9回には投ゴロ併殺で最後の打者になる屈辱を味わっていた。

この試合も1打席目はカウント2ボール2ストライクからのスライダーに見逃し三振。「2打席目もスライダーが来ると思って狙っていました」という井上。意外に狙った球というのは力が入ったり、意識過剰になったりして打ち損じる事も多い。それを狙い澄ましたような一撃で仕留めた対応力が成長の証し。「打ち取られた球をちゃんと仕留める事が出来ている。スイングに癖がなくてシンプルに打てる」と、パワー十分のバッティングにスカウトの注目を集める選手に成長した。

★ フェアプレー精神

今大会はゲーム以外の部分でも注目を集めていた。3回戦星稜━智弁和歌山戦で足をつった奥川に、相手智弁和歌山の主将•黒川史陽内野手が攻守交代時に漢方の錠剤を渡して話題になったが、翌日の準々決勝戦ではやはり足をつった仙台育英の萩原吟哉投手に、今度は星稜の小濃塁外野手が駆け付け、スポーツドリンクを飲ませていた。

更に、2回戦の花咲徳栄━明石商戦で花咲徳栄の菅原謙伸捕手が、「自分のよけ方が悪かった」と、自ら申し出て死球を辞退して賞賛された。その他、相手のプレーに拍手を送る高岡商や、相手チームへの敬意からガッツポーズを一切しなかったチーム等、後世に語り継ぎたい光景が随所に見られた素晴らしい大会だった。

★ その他

岩手大会決勝戦で大船渡の佐々木朗希投手を登板させなかった事で、侃々諤々の賛否両論が渦巻いたが、その事が監督に影響与えたのかは知らないが、今大会は第一戦でエースの好投で快勝しながら、次の試合でエースを温存したリ、リリーフに回して敗退したり、苦戦するケースを見かけた。

もちろん、数年前から高野連が推進する投手複数制が理解されているのだろうが、日程が詰まった準々決勝以降ならいざ知らず、日程に余裕のある2回戦、3回戦でエースを温存して敗退するのではチームにとって後悔が残るのではないだろうか。もちろん、それも監督の戦略、手腕の内なのだろうが……。

いずれにしても、今後球数制限が導入されるのは時代の流れだろうが、それがますます私立の強豪高校に有利になるのではと危惧する。球数制限はあくまでチーム、監督にある程度委ねる緩やかな規定にして欲しい。例えば、昨年の金足農のように一人のエースを擁する公立高校が勝ち上がって行くのも、高校野球の醍醐味なのだから……。

 

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