プロ野球ＭＶＰ、新人王、ベストナインが１１月２５日、２６日相次いで発表された。個人的には私の予想と少し違うところもあったが、だいたい想定内というところか。
ただ、こういうのは打撃や投手成績と違ってデータ通りに決まるものではなく、担当記者の投票等で決まるものだから、それぞれの好き嫌いや思惑もあるのでそんなに重視する事でもないと思っている。
ただ、選手にとっては選ばれれば名誉な事だし、応援するファンにとってもお気に入りの選手が選出されるか否かは大いに気になる事だろう。今回はＭＶＰ、新人王、ベストナインのリポート。
● ＭＶＰ、新人王、ベストナイン受賞者
• セリーグＭＶＰ得票数（得点）
坂本勇人（巨） １４０３
山口俊 （巨） ６６５
丸佳浩 （巨） ３０６
• パリーグＭＶＰ得票数（得点）
森友哉 （西） １１８９
中村剛也（西） ４８５
山川穂高（西） ２１４
セリーグは予想通り坂本が選出された。全試合出場して打率.３１２、９４打点、４０本塁打と文句なしの成績で５年ぶりの優勝にキャプテンとしてチームを引っ張った功績は大きい。
ただ、坂本は打撃３部門で無冠に終わっただけに、最多勝、奪三振のタイトルを獲得して投手陣を引っ張った山口はもっと評価されるべきという思いはある。
パリーグＭＶＰは正捕手として１３５試合に出場して打率.３２９で首位打者に輝いた森が同じ西武の中村、山川を圧倒して初選出。捕手というポジションも評価されたと思うが順当なところか。ただ、１２３打点で打点王を獲得してシーズン後半は４番として逆転優勝に最も貢献した中村ももっと評価すべきと思う。
• セリーグ新人王得票数
村上宗隆（ヤ） １６８票
近本光司（神） １２９票
木浪聖也（神） １票
• パリーグ新人王得票数
高橋礼 （ソ） ２０６票
甲斐野央（ソ） ３９票
松本航 （西） ４票
セリーグは全試合出場して打率こそ.２３１に留まったが３６本塁打、９６打点がともにリーグ３位の成績を残した村上が圧倒的支持を受けると思ったが、ルーキーで盗塁王の近本が接戦に持ち込んだ。
しかし、高卒２年目で３６本塁打という西鉄ライオンズの中西太に並んだインパクトからも、村上の新人王は順当だろう。
パリーグは２年目で１２勝６敗とブレイクした高橋礼が選ばれた。２年目で優勝を争ったソフトバンクのローテーションを担ったのだから、選ばれて当然だろう。
しかし、ルーキーながら６５試合に登板して８Ｓ２６Ｈの甲斐野の貢献度も高橋に勝るとも劣らないものだろう。
• セリーグベストナイン
投手 山口俊 （巨） 初受賞
捕手 會澤翼 （広） ３回目
一塁手 ビシエド（中） ２回目
二塁手 山田哲人（ヤ） ５回目
三塁手 高橋周平（中） 初受賞
遊撃手 坂本勇人（巨） ５回目
外野手 鈴木誠也（広） ４回目
外野手 丸佳浩 （巨） ５回目
外野手 ソト （Ｄ） ２回目
• パリーグベストナイン
投手 千賀滉大（ソ） 初受賞
捕手 森友哉 （西） ２回目
一塁手 山川穂高（西） ２回目
二塁手 浅村栄斗（楽） ４回目
三塁手 中村剛也（西） ６回目
遊撃手 源田壮亮（西） ２回目
外野手 秋山翔吾（西） ４回目
外野手 吉田正尚（オ） ２回目
外野手 荻野貴司（ロ） 初受賞
ＤＨ デスパイネ（ソ） ２回目
ベストナインは両リーグともペナントレースを制したチームを中心に選出された。投手の山口は文句なしの受賞だが、パリーグは最多勝利の有原航平や最優秀防御率の山本由伸をさしおいて千賀が選ばれたので票は割れた。
野手陣は両リーグとも打撃成績を優先して選ばれた気がするが、妥当なところだろう。
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