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福永インディチャンプ、磨いた末脚で2強を退けてG1初挑戦初勝利!

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● 末脚一閃!新マイル王誕生

いつものインディチャンプのレースとは違っていた。福永祐一得意のスタートでレース前に描いていたアエロリットの後ろという絶好のポジションを確保。その後、行く馬を先に行かせて好位の内で道中は折り合って脚を溜める。後は直線に入ってから抜け出すタイミングを計るだけ。

外に出す時にモズアスコットと接触してハッとしたが、怯む事なく馬場の中央を伸びてくる。早めに先頭に立つと気を抜く癖があるのを熟知している福永。内のアエロリットを目標にしてゴール前測ったように差すと、猛追してくる最強牝馬アーモンドアイを凌いで真っ先にゴールに飛び込んだ。

福永自身は内の5番枠なのでレース中は知らなかったみたいだが、大外16番枠の武豊騎乗のロジクライがスタート直後内に斜行して、隣の15番ダノンプレミアムと14番アーモンドアイという2強、更に13番ペルシアンナイト、12番ロードクエストの4頭が進路を妨害された。

「スタートで5馬身ぐらいのロスがあった。G1のマイルでスタートはすごく大事」というルメール。直線猛然と追い込んで上がり最速の32秒4を繰り出したが、インディチャンプからクビ、ハナ差の3着止まり。5馬身のロスがあったからゴールでも5馬身後ろになったという単純なものではないが、スタートでの不利が無ければアーモンドアイが勝っていたというレース後の回顧録が多い。

しかし、それは違う。あのアーモンドアイのスタートと枠順ではいずれにせよインディチャンプみたいな楽な競馬は望めない。余裕を持って敢えてゴール前に抜け出したインディチャンプはまだ脚に余裕があった。アーモンドアイがもっと早めに並び掛けてきたとしても、更に入れるギアがあったはず。

● 新コンビ結成からの施行錯誤

新馬、500万を連勝して期待通りの強さを見せたインディチャンプ。しかし、毎日杯、アーリントンCで足踏みした後の5戦目から、それまで主に手綱を取っていた岩田康誠から福永にバトンタッチ。

最初の古馬との対戦になった1000万下の小豆島特別こそ、上がり最速を記録しながら逃げ馬にアタマ差及ばなかったが、その後は最速上がりの末脚で2連勝。特に、1600万下に昇級したばかりの元町Sでは後方から一気に3馬身抜け出す圧勝で、場内も余りの強さにシーンと静まり返った程。

初めての重賞となった今年2月の東京新聞杯(G3)ではスタートで出遅れながら、冷静にインから早めに追い上げてレッドオルガに半馬身差を付けて初重賞制覇。普通の騎手ならこれに満足してこれまで通りの後方から末脚にかけるレースに更に磨きをかけるかもしれない。

しかし、福永は違っていた。自身の手綱で3連勝して重賞まで制していながら、それまでの後方からの競馬を変えて前に出していく競馬を経験させ、先行からでも弾ける末脚を繰り出せるように仕向けた。

そのせいで、前走のマイラーズカップは折り合いが付かずダノンプレミアムに2馬身遅れる4着に敗れた。「強い2頭がいて、勝つにはどうしたらいいか考えて出した答えが、今日の競馬。前走の経験があるから前に付けても勝てた」福永はパドックで音無調教師に3列目の内のポジションを取って直線抜け出したい、と言っていた。その予言通りの競馬で勝ったのだから、アーモンドアイの不利云々より福永インディチャンプの人馬一体の勝利だったと讃えるしかない。

● 絶対的マイル王への道

まだ4歳馬で10戦6112。後方から鋭い末脚で追い込むという、展開や流れに左右される脚質ながら掲示板から外れた事がないインディチャンプ。父ステイゴールドだけに更なる成長力にも期待が持てる。「この短期間に凄く変わってきました。この1年でも一番変わったのはトモ(後肢)のハリ。今日も馬体重は前走と同じなのに体は凄く引き締まっていて、トモははち切れんばかりでした」音無調教師も喜びを爆発させた。

レース後は東京競馬場から直接、福島県のノーザンファーム天栄に放牧に出されたインディチャンプ。この勝利で手にしたブリーダーズカップマイル•アメリカG1への出走も視野に入れながら、秋のマイルチャンピオンシップ•G1(11月17日•京都)との選択になるという。「ローテはまだどちらになるか分からないが、距離はマイルに拘っていきたい。秋にはもっと強くなったインディチャンプをお見せしたい」と、期待する音無調教師

マイルで乗り替わりと言えば、今回と逆に福永から岩田に替わったマイル王ロードカナロア。あの時の悔しさは忘れていないだろう。しかし、その悔しさが更に福永を成長させたのかもしれない。ワグネリアンで念願を果たした昨年のダービーや、信頼の絆で結ばれている藤原英昭調教師に初めてG1で報いた今年のミスターメロディーの高松宮記念、そして今回の安田記念。40歳を過ぎて更なる成長を遂げて勝負強さを身につけた福永。

「相当強力なメンバーだったけど、自分がしっかり乗ればと考えていた。不思議なぐらい冷静に騎乗出来た」と、満足気に振り返った福永。あの屈辱の乗り替わりから更に騎手として成長した今、ロードカナロア以上のマイル王にインディチャンプと共に勝ち続ける覚悟だ。

 

 

 

 

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