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天国の名馬へ届けた勝利!高松宮記念、福永•ミスターメロディ!

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3月24日、中京競馬場で行われたスプリントG1•高松宮記念。
福永祐一騎乗のミスターメロディ(牡4歳)が、好位から直線抜け出して初のG1タイトルを獲得。

18頭立てのスプリント戦の3番枠だけにスタートでの遅れは致命傷になりかねないが、スタートの巧さではナンバーワンの福永がいつも通りの好発進。
そのまま、内の4番手という絶好のポジションを確保。

この時点でミスターメロディの好走は約束されたようなものだが、昨年のダービージョッキーはそのままぴったりと折り合いを付けてレースを運んだ。
直線に入っても慌てる事無くじっくりと抜け出すタイミングをはかる。

中京競馬場の長い直線。余り早めに仕掛けては後続の餌食になる。スパートのタイミングに騎手の技量が試される。
直線残り400メートルを切った所で逃げていたモズスーパーフレアとそれに続いていたセイウンコウセイの間のスペースが綺麗に開いた。

福永に導かれてそのスペースを割ったミスターメロディは、鞍上の右ステッキに応えてゴール100メートル手前でセイウンコウセイを捉えると、半馬身のリードを保ったまま楽々ゴールイン。

ミスターメロディでのG1•23勝目は、福永にとっていつもお世話になっている藤原英昭調教師とのコンビでは初のG1勝利。
昨年のダービー制覇時には自身の管理馬が2着に敗れたにもかかわらず、真っ先に祝福してくれた恩人に何よりの恩返し。

また、このG1制覇は藤原調教師への恩返しだけでなくキングヘイローへの手向けの勝利でもあった。
デビュー2年目に自身初の重賞制覇をもたらしてくれた名馬キングヘイロー。
翌年のクラシック戦線での活躍が期待されたが、皐月賞2着、ダービー14着、菊花賞5着と未勝利に終わった。

特に、2番人気に支持されながら掛かってハナを切って失速して14着に終わったダービー。
「緊張に飲み込まれてしまった」と、青ざめて話していた。
そのダービーの借りは昨年20年ぶりに返したが、常にキングヘイローでのふがいない経験を糧にしてトップジョッキーを目指してきたという。

そのキングヘイローがレース5日前に亡くなった。
レース前もゴール後もキングヘイローが頭をよぎったという福永。
「キングヘイローの後押しがあったのかもしれない」と、感じたという。

もちろん、ミスターメロディのセンスと強さ。
藤原調教師を始めとする関係者の努力と技術。
そして何より、20年以上の経験と努力で積み上げてきた福永のテクニックがもたらした勝利だが、そういう因縁があるからこそ競馬はドラマでありロマンなのであろう。