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初場所回顧。33歳徳勝龍記録的初優勝!

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1月26日に千秋楽を迎えた大相撲初場所。両横綱の途中休場に加えて大関をはじめとした上位陣の不振で、終始平幕力士が優勝戦線を引っ張る異例の場所。

ともすれば、低調でファンからソッポを向かれかねない場所に、優勝した徳勝龍、最後まで優勝を争った正代、力強い押し相撲で上位陣を苦しめた北勝富士、両横綱から金星をあげた遠藤……などの平幕力士の場所と言っても過言ではないだろう。

両横綱をはじめとして、今場所大関を陥落した豪栄道、元大関の栃ノ心、琴奨菊など平成の大相撲をけん引してきた力士から令和の新しい時代の転換期となった初場所回顧のレポート。

● ベテラン徳勝龍執念の下剋上

失礼な話になるがまさか徳勝龍が優勝するとは誰も思っていなかったのではないだろうか。本人も「自分なんかが優勝していいんでしょうか」と言っていたように、場所前は本人も考えていなかったのかもしれない。

元横綱稀勢の里、大関豪栄道、妙義龍、栃煌山……と同じ昭和61年生まれ。『花の61組』と言われるほどの強豪揃いの中、一人出世競争に遅れたが見事花を咲かせた。

明徳義塾高校から近大とエリートコースを進み、181センチ188キロと堂々たる体格を誇るが欲がない性格から出世競争に遅れたのだろうか。

しかし、今場所七日目近大時代の恩師である伊東勝人さんが急死。同じ近大の後輩朝乃山が注目される中、何かに火がついたのかもしれない。「一生懸命な子。最後はそういう人が勝つもんなんですよ」と言っていた伊東さんに何よりのはなむけになった初優勝。

運動後のジョイントメンテ&リカバリーケアドリンク【ランショット】

● 日本人力士の躍進

両横綱の休場、衰えによって何よりのチャンスを迎えたのは日本人力士だろう。稀勢の里、琴奨菊、豪栄道といった期待された日本人力士は、常にモンゴルをはじめとする強力な外国出身力士が壁になって出世を阻んできた。

しかし、その外国人力士達も全盛期を過ぎて途中休場の繰り返し。正にチャンス到来。その出世頭は貴景勝。番付面でもそうだが、すでに優勝も経験して今場所も両横綱不在の中、優勝こそ逃したが最後まで優勝争いに絡んで責任を果たした。ただ、つき押し相撲一辺倒では安定性に欠けるので四つ相撲も習得して横綱を目指してほしい。

その点、素質に恵まれているのは朝乃山。堂々たる体格に柔らかい足腰。右四つになったら負けないという自信に満ちた四つ相撲。押し相撲を苦手にするという弱点があったが、徐々に解消されて一気に押し出される事はなくなってきた。2場所連続二桁勝利で来場所は大関に挑戦。ここで一気に駆け上がるようなら貴景勝を超えて横綱昇進も期待出来る逸材。

その他にも、気っ風の良い押し相撲が魅力の北勝富士、今場所は怪我に悩まされて精彩に欠けたが実績一番の御嶽海、今場所覚醒したかのように力強い相撲の正代。更に、阿炎、大栄翔、阿武咲……、など楽しみな力士が目白押し。切磋琢磨して久しぶりの日本人力士全盛期を作り上げてほしい。

● 世代交代の波

逆に苦しいのは両横綱。ここ一年以上二人が揃って活躍して優勝争いを繰り広げたのはほとんど無い。現在、二人ともに34歳というベテランの領域。もともと、二人ともに体力的に恵まれた力士ではないだけに、一旦体力的に衰えると苦しい相撲になるだろう。

横綱審議委員会でも指摘されたが、横綱は土俵に立つ事が使命。来場所も休場するような場合は進退問題に発展する事になる。

まだ、正式に発表されていないが、大関豪栄道が引退を決めた。9度目のカド番を迎えた初場所5勝10敗に終わり、以前から年齢も考えて親しい関係者には「関脇に落ちたら引退する」と告げていたというから、潔い覚悟の引退。

決して恵まれた体格ではなかったが、一気の出足と思い切りの良さが身上で玄人受けする渋い力士で、2016年秋場所の全勝優勝が印象深い。

昨年初場所の稀勢の里に続いて、また一人平成の人気力士が土俵を去る事になるが、世代交代の波が一気に押し寄せてきた事の証明なのだろう。

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