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鶴竜7場所ぶり6度目の優勝!大相撲名古屋場所回顧録。

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大相撲名古屋場所は1敗の横綱鶴竜が2敗で追う白鵬との横綱対決を制して14勝1敗として、7場所ぶり6度目の優勝を果たした。一方、白鵬は12勝3敗に終わると同時に、今場所の相撲ぶりも横綱らしい強さが見られず、勝った相撲もバタバタした印象で衰えが顕著になってきた。

怪我で仕方ないとはいえ、4大関が揃って休場し終盤戦に横綱対平幕の取り組みが増える等、盛り上がりに欠ける場所だった。

また、横綱とはいえ34歳の白鵬と33歳の鶴竜に全く歯が立たず、7勝から9勝前後の星しか残せなかった若手の日本人力士には期待を裏切られた。上位陣に衰えが見られる今をチャンスと捉えて更に稽古に励んでもらいたい。

 

● 攻めの姿勢を貫き責任果たした鶴竜

2018年春場所、夏場所連覇を果たした後精彩に欠ける場所が続いてきた鶴竜。この一年間は途中休場、10勝、全休、途中休場、10勝、11勝と横綱らしからぬ成績でもう引退が近いのかな……、という声も囁かれていた。

場所前の稽古で腰を痛めて直前の稽古が出来ずにぶっつけ本番で臨んだ今場所。腰の不安を打ち消すためにも速い相撲を心がけ、以前のような引く相撲は止めて前に出る攻めの姿勢を貫いた。

もちろん、押し切れないでいなしたり引いたりする事はあるが、鋭い出足から前へ前へとまるで押し相撲の力士のような力強さが随所に見られた。唯一負けた友風戦も一気に土俵際まで攻めてのはたき込み。

この相撲を心がければ衰えの見える白鵬に代わって第一人者として、まだ令和の大相撲を引っ張っていけるかもしれない。

● 先が厳しい大関陣

最後まで優勝を争った両横綱に対して、4大関全てが休場に追い込まれた大関陣。貴景勝は先場所の故障が癒えずに全休して、大関昇進からたったの2場所で陥落が決まった。ただ、来場所10勝すれば復帰出来る。まだ22歳と若いし、怪我をおして出続けて悪化させるよりは治療に専念する方を選んだ千賀ノ浦親方の英断は評価したい。

豪栄道と栃ノ心の両大関は序盤戦から精彩に欠ける相撲ぶりで中日までには休場に追い込まれてしまった。それぞれ、故障を完治させて来場所に臨んでもらいたいが、若手の台頭もあり、苦しい場所が続く事になるだろう。

唯一大関らしさを見せたのは高安。中日まで両横綱にくっついて1敗を守り、鶴竜と同様に不安視されていた腰の具合も日増しに良くなっていたので、八日目の玉鷲戦で痛めた左肘の故障が悔やまれる。『左肘間接内側側副靭帯断裂』で約1ヶ月の加療を要するという事なので、今場所は何とか勝ち越したのだから来場所の出場に拘らす、しっかり完治させてから復帰して欲しい。

● 令和を担う日本人力士は現れるのか

•御嶽海は今場所上位陣が不安を抱えていただけに優勝候補に挙げる評論家もいたが、勝つ時は力強い突き押しで一気に相手を持っていく相撲が見られたが、結局は9勝に終わり大関の足固めはならなかった。上を目指すには押し一辺倒でなくまわしを取って前に出る相撲も出さなければ簡単に大関昇進は出来ないかもしれない。

•先場所の優勝で注目された朝乃山。惜しくも7勝に終わって三役に上がる事は出来ないが、積極的に突きや押しで相手を攻める場面は見られた。が、元来四つ相撲なのに突き押しに拘ってはたきや引きに敗れる場面が目立った。前に出る積極性は買うが、最近押し相撲の若手が目立つ中、本格派の右四つの組む相撲なので突き押しで自分有利に組止める相撲を心がけて欲しい。若手の中で最も有望株として期待出来る。

•その他では気っぷの良い押し相撲で上位で勝ち越した北勝富士と大栄翔のけれん味のない相撲ぶりと、久しぶりに粘り強い足腰で10勝を挙げた遠藤に来場所以降注目したい。また、モンゴル勢では大器•逸ノ城。白鵬を寄り切った相撲は末恐ろしさを感じるが、攻め込まれて重心が踵にかかると呆気なく土俵を割ってしまう相撲が目立つ。立ち合い踏み込んでまわしを取る相撲をもっと心がければ一気に番付を駆けあがれるだけのものを持っているので工夫して欲しい。

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