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昨シーズンの再現なるか?小林陵侑、小平奈緒の今季は?

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2019年も今日を含めて残り1週間。今年も各競技において、世界で日本で躍動した選手は多数いる。その中でも昨シーズン圧倒的インパクトを与えたスキージャンプの小林陵侑、スピードスケートの小平奈緒の冬季チャンピオンの活躍ぶりをレポートする。

● 彗星の如く現れ世界を席巻した小林陵侑

岩手県八幡平市出身の小林陵侑。中学、高校時代はジャンプと、ノルディック複合の選手として活躍。関係者の間では有望視されていたが、一般市民にはほぼ無名。

2015年に葛西紀明が監督を務める『土屋ホーム』に入社。ワールドカップデビューは2016年1月も、2017年シーズンまでは目立った成績は挙げられなかった。2018年に平昌オリンピックの個人ノーマルヒルで7位入賞してようやく、名前を知られる存在になった。

大ブレイクしたのは2018━2019シーズン。11月18日のワールドカップヴィスワ(ポーランド)大会の開幕戦で3位となり、初めて表彰台に上がると、翌週のワールドカップルカ(フィンランド)大会で初優勝。伝統のジャンプ週間3連勝を含む6連勝等、あっという間にワールドクラスの選手になってしまった。

結局、昨シーズンは歴代2位のワールドカップ1シーズン13勝で、日本人初となる総合優勝を果たしてしまう。周囲はもちろん、本人さえも想像していなかった成績で、正に『シンデレラボーイ』誕生のシーズンとなった。

昨シーズンの大ブレイクで注目を浴びる2019━2020シーズン。ヨーロッパの強豪選手も昨年の屈辱を晴らすために牙を剝いてくるだけに、昨シーズンがフロックと言われないためにも真価が問われる。さすがに、昨シーズンほど簡単に勝たせてもらえないが、第8戦を終了して、2勝、3位1回。その他の表彰台に上がれなかった大会も全て6位以内に入賞。昨シーズンの成績がフロックでなかった事は証明されたが、これから更に調子を上げて2シーズン連続総合優勝出来るかに注目したい。

● 圧倒的速さで無敵の女王に君臨した小平奈緒

小林陵侑がシンデレラボーイなら、こちらは百戦錬磨の『氷上の女王』 長野県茅野市出身の小平奈緒。中学、高校、大学と全てのキャリアで日本一に輝いた実績を持つが、世界的選手になったのは遅くワールドカップ初優勝は2014年11月のソウル大会500メートルで28歳。そのシーズン日本人2人目のワールドカップ500メートル総合優勝。

1年おいた2016━2017年シーズンから小平の無双のキャリアが始まる。500メートル、1000メートルに出場する小平だが、ご存じのように得意とするのは500メートル。2016年国内の始動戦『明治北海道十勝オーバル』で圧勝すると、国内はもちろんワールドカップ、世界距離別選手権、世界スプリント選手権等の主な国際大会で3シーズンにわたって500メートル負け知らずという、とてつもない金字塔の打ち立てる。

そして、2018年平昌オリンピック500メートルではライバルであり、親友でもある地元韓国の李相花に勝った後、泣き崩れるライバルの手を握ってリンクを一周しながら一緒に涙を流したシーンは世界中に感動を与えた。

その後、小平は2018━2019シーズンも無敗で終え、今シーズン初戦となる『全日本距離別選手権』も快勝したが、ワールドカップ初戦となる『ミンスク(ベラルーシ)大会』で、不運にも同走者が失格して単独滑走となり、スピードが上がらず3位に甘んじてしまう。

この間、『ワールドカップ23連勝』『国際大会28連勝』『国内外37連勝』というとてつもない大記録を残した。今シーズンは12月13日から15日まで行われた『ワールドカップ長野大会』まで5戦2勝だが、まだまだ衰え知らずの33歳小平奈緒に注目したい。

 

 

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