プロ野球も年末を迎えて契約更改やFA、ドラフト等が話題の中心に
そんな中、移籍選手の活躍で最近注目を浴びているのが現役ドラフト
今年成立した13人の選手から、元ドラフト1位2人をピックアップ
現役ドラフト2024移籍成立選手
セ・リーグ
1巡目
田中瑛斗(日本ハム➡️巨人)
畠世周 (巨人➡️阪神)
浜地真澄(阪神➡️DeNA)
山足達也(オリックス➡️広島)
矢崎拓也(広島➡️ヤクルト)
伊藤茉央(楽天➡️中日)
2巡目
鈴木健矢(日本ハム➡️広島)
パリーグ
1巡目
上茶谷大河(DeNA➡️ソフトバンク)
吉田賢吾(ソフトバンク➡️日本ハム)
石垣雅海(中日➡️ロッテ)
柴田大地(ヤクルト➡️楽天)
本田圭佑(西武➡️オリックス)
平沢大河(ロッテ➡️西武)
現役ドラフトとは
野球、サッカー、バスケット等の球技は監督、コーチ等の指導者に認められなければ出場機会が与えられない。選手達はそれぞれ自分の実力に自信を持っているはずだが、余程抜きん出た力がない限りは運不運が付きまとう可能性がある。
そんな出場機会が少ない中堅選手達の移籍を活性化し、出場機会を与えるのを目的としたのが現役ドラフト。1990年にも行われたが失敗。現在の制度は2022年から始まり、今年で3回目。
全てオンラインで行われるが方法としては、まず12球団が契約保留選手の中から2名以上のリストをNPBへ提出。各球団はその中から獲得希望選手を通知。最も多く獲得希望があった球団が最初の指名権利を得、獲得希望選手を指名。
指名された選手の球団が、次に指名する。原則としてこの繰り返し。最後の球団は残りの球団の選手を指名し、全球団1名ずつの1巡目が終了する。希望があれば2巡目以降も行われる。
過去の活躍選手
2022年現役ドラフト組で衝撃的なブレイクを遂げたのがソフトバンク➡️阪神の大竹耕太郎投手。ソフトバンク5年で10勝の左腕は移籍の1年だけでそれを上回る12勝を挙げ、阪神18年振りの優勝に貢献。
最速145キロでソフトバンクの充実投手陣の中では見劣りして、力を十分に発揮出来なかった。阪神では持ち味である豊富な球種を武器に、緩急自在な投球でブレイク。今年も11勝とフロックでない事を証明、エース級の一人となった。
2023年組では、まだ記憶に新しいソフトバンク➡️日本ハムの水谷瞬外野手。こちらも大竹同様に層の厚いソフトバンクの中で出場機会がなく、5年間一軍出場は皆無。ただ、今年から指揮を執る小久保裕紀監督はブレイクを予感。
移籍1年目から小久保監督の予感を、証明するような新天地での活躍。4月ソフトバンク戦で一軍初出場。5月の再昇格後の交流戦で大ブレイクし交流戦MVP獲得。97試合、2割8分7厘、9本塁打。来季は主力打者への期待が懸かる。
来季注目の選手
2人のドラフト1位選手に注目したい。2018年DeNAに即戦力右腕としてドラフト1位指名された上茶谷大河は、期待に応えて1年目からローテーション入りし7勝6敗。将来を嘱望されたが、その後故障などもあって伸び悩み。
ここ2年は中継ぎに配置転換された事もあって、ルーキー年を超える勝ち星はなく、DeNAの6年で20勝23敗5Hの成績。「ベイスターズでの6年間はかけがえのない財産です。新天地で活躍できるように頑張ります」とコメント。
こちらも同名の2015年ロッテにドラフト1位指名を受けた平沢大河。甲子園で活躍した人気者で、高卒ながら1年目から一軍出場を果たし前途洋々と思われた。しかし、故障や遊撃手という難しいポジションでレギュラー獲得は成らず。
その後はバッテリー以外の全てのポジションを経験。昨年はブレイクの時期もあったが監督の不可解な起用で、今年は一軍出場無し。「9年間のマリーンズで納得した成績を残せませんでした。西武ではキャリアハイ達成を」と逆襲を誓う。