台風19号で主に東日本の地域の方が被災されましたが、テレビの画面の氾濫の様子には胸が痛みます。被害に遭われた方々にはお見舞い申し上げます。
そんな中、昨日10月13日にはスポーツファンにとって注目のラグビーワールドカップと、セ•リーグ、パ•リーグのCS(クライマックスシリーズ)の重要な一戦があり、一日中目が離せない人も多かったと思う。
そのCS、セ•リーグはペナントレースを制した巨人が3勝1敗で、アドバンテージ分を入れて4勝して実力を見せ付けた。
一方のパ•リーグはソフトバンクがペナントレースを制した西武に、アドバンテージ分も関係無しの4連勝と圧倒して一気に日本シリーズ進出を決めた。
球界の盟主同士とも言える巨人━ソフトバンクの日本シリーズだが、何と19年ぶりの対決。今回の両チームの戦いを振り返ってみる。
● 巨人のクライマックスシリーズ
• ファーストステージ
阪神8━7DeNA
阪神4━6DeNA
阪神2━1DeNA
• ファイルステージ
巨人にアドバンテージ1勝
巨人5━2阪神
巨人6━0阪神
巨人6━7阪神
巨人4━1阪神
リーグ優勝の巨人と3位から勝ち上がってきた阪神だけに、巨人有利の予想が圧倒的に多かった。ただ、阪神はペナントレース最終盤に連勝を続けて4連覇を狙った広島を逆転し、CSに進んでからも2位のDeNAを接戦で降してきただけに、その勢いは侮れないという声もあった。
しかし、巨人はメルセデス、山口俊、高橋優貴の先発陣の好投が光った上に、救援の大竹寛、田口麗斗、澤村拓一らも無失点と、第3戦以外は安定した試合運び。
打線も.533、3本塁打、7打点でMVPの岡本和真、2本塁打、4打点のゲレーロ、更に好機で打った丸佳浩、坂本勇人。それに加えて引退が決まっている阿部慎之助の存在がムードを盛り上げ、理想的なシリーズだった。
その上、巨人としては4連覇を目指していた苦手の広島が4位に終わってCSに進出出来なかった事も有利に働いた気がする。
● ソフトバンクのクライマックスシリーズ
• ファーストステージ
ソフトバンク3━5楽天
ソフトバンク6━4楽天
ソフトバンク2━1楽天
• ファイルステージ
西武にアドバンテージ1勝
ソフトバンク8━4西武
ソフトバンク8━6西武
ソフトバンク7━0西武
ソフトバンク9━3西武
パ•リーグの場合は開幕前から西武とソフトバンクが戦力的にも抜けた存在で、ペナントレースもこの2強の争いと見られていた。紆余曲折はあったが最終的にペナントレースは西武の2連覇。ソフトバンクが2位に落ち着いた。
しかし、ファーストステージではソフトバンクが苦戦。初戦を3━5で落とし、第2戦、第3戦とも接戦になり辛うじて競り勝った。惜しくも敗れた楽天は2強には劣る戦力ながら、平石監督の統率力でCSに進出し、ソフトバンクをあと一歩まで追い込んだのは見事であった。
ファイルステージは実力者同士の白熱した試合が観られると思ったが、予想外のソフトバンク4連勝という一方的なシリーズになってしまった。
その要因は12球団一とも言われる西武の『山賊打線』のお株を奪うソフトバンク打線の大爆発。西武も応戦したが今シリーズはソフトバンクに先手を取られて、後手に回ってしまった感が否めず自慢の『山賊打線』も大爆発とまではいかなかった。
そのソフトバンク打線。MVPの今宮健太をはじめとして、牧原大成、柳田悠岐、デスパイネ、グラシアル……と、3割打者がゴロゴロ。更に、ベテランの内川聖一、松田宣浩のベテラン勢がチャンスでキッチリ仕事をして、切れ目のない打線になっていた。
ただ、問題は投手陣。先発で結果を残せたのはエース千賀滉大と高橋礼くらいか。
ペナントレース2連覇の西武はご自慢の『山賊打線』の不発が全てか。しかし、短期決戦は打線に当たりが出るか出ないかの運任せでは常勝軍団にはなれない。来季は先発投手を揃えて出直して欲しい。
なお、今年の日本シリーズは10月19日ソフトバンクの本拠地ヤフオクドームから、実力者同士の日本一決定戦が始まる。
コメント