
何のスポーツにも○○世代と称される黄金の集団は存在する
今のプロ野球界では1988年生まれのハンカチ世代が有名
プロ野球での実績を踏まえてマー君世代とも言われる選手達
今回は今苦戦している、1988年生まれの集団のリポート
1988年生まれの主な現役選手
田中将大(巨人)
坂本勇人(巨人)
宮崎敏郎(DeNA)
秋山翔吾(広島)
大野雄大(中日)
柳田愁岐(ソフトバンク)
日米通算200勝へ田中将大
ご存じマー君世代の張本人、田中将大。今更、改めて紹介する必要がないこの世代の旗頭。甲子園ではライバルの斎藤佑樹に敗れたが、プロでは世代最高の実績。語り草となっている2013年の24勝無敗など、現役最高の成績を誇る。
翌2014年からはメジャーの名門ヤンキースへ移籍。7年間で新型コロナウィルスで試合数が60試合に制限された2020年以外は全て2桁勝利。ヤンキースの主力投手として活躍。その年のオフにFAとなり、楽天に復帰。
しかし、酷使してきた右肘などのせいで全盛期の調子には戻らない上に、貧打のチーム事情もあって3年間で16勝止まり。今年巨人へ移籍して、初戦は勝利して日米通算198勝。しかし、調子は上がらず二軍で調整し、日米通算200勝を目指す。
スランプ脱出の兆し坂本勇人
田中同様にルーキー時から一軍登録され、昨年まで18年連続巨人の主力選手として活躍してきたのが坂本勇人。坂本の凄さは右打者の上に、遊撃手として長年実績を残してきたところ。しかし、2023年後半からは三塁手へポジション変更。
打撃面では2016年首位打者を獲得。ヒットメーカーの上に、長打も兼ね備えて二塁打は現役最多。歴代最高更新に24本と迫っている。しかし、この2年は二軍再調整も経験。今年も27試合17安打に留まり、レギュラー復帰に試練を迎えている。
二軍の調整から復活宮崎敏郎
華々しい1988年組の中では、甲子園出場経験もなく、社会人野球セガサミーからドラフト6位入団という異色の宮崎敏郎。レギュラー確保も30歳手前と遅咲き。しかし、これまで右打者としては希有な首位打者2度獲得など安定感抜群。
他の同年代組が衰えを見せている中、強打DeNAの主力打者としてその一角を担ってきた。しかし、今年は二軍落ちも経験。そこから持ち直して、現在はクリーンアップの一角を形成。再び、いぶし銀の活躍を見せられるか注目。
復帰も世代交代の波秋山翔吾
西武で年間最多安打の新記録を作る等の大活躍。その後メジャー挑戦も経験した秋山翔吾。特に、最多安打タイトルは3年連続を含む4回獲得。更に、俊足好守の外野手として西武の1番打者に君臨。
メジャー挑戦は案外奮わず、2年間で終えて2022年途中広島に入団。特に昨年はリーグ最多安打を争い、守備でも2度目の守備率10割と活躍。しかし、今年は故障で離脱の上に、若手の活躍で試合出場も激減。選手生命をかけて後半へ臨む。
2桁勝利へ奮闘中の大野雄大
中日一筋の先発左腕としてマウンドに上がってきた大野雄大。佛教大学からドラフト1位入団して、プロ入り3年目から3年連続の2桁勝利など左のエースとして活躍。決して強力とはいえない打線をバックに勝ちに恵まれない側面もあった。
そんな中で2年連続防御率タイトル獲得など実績を積んできた。ただ、2023年に左肘遊離軟膏除去手術を受け、ここ2年間で2勝のみ。選手生命の危機ともいえる今年。「常に首の皮一枚と思ってマウンドに上がっている」と、背水の陣で臨んでいる。
故障で戦列離脱中・柳田愁岐
2011年からプロのキャリアをスタートさせた柳田愁岐。非凡のパンチ力を見せ付けたのはプロ入り3年目。過去にはホームランの出にくい球場と言われた福岡ドームを本拠地に持つだけに、意外だが未だに本塁打のタイトル獲得は成らず。
しかし、あの豪快なスイングを武器に常勝軍団ソフトバンクの主力打者として君臨。昨年までに首位打者2回獲得、通算打率3割1分2厘を記録。現在、故障で離脱中だが今週から打撃練習再開。再び、あの豪快なスイングでチームを引っ張れるか注目。