
真夏の甲子園に18日間にわたって繰り広げられた球児達の熱い戦い
優勝は智弁和歌山が準決勝で本命の横浜に勝った勢いで4回目の優勝
猛暑の甲子園を沸かせた5校のリポート
優勝・智弁和歌山
5年ぶり4回目の頂点に立った智弁和歌山だが、なんとなく強打線が売りで投手力に難のあるイメージを持っていた。しかし、エース和気匠太、久葉亮太を中心に完封こそないものの、全て3点以内に抑えて打撃の爆発を待つというスタイルが確立されて、接戦のゲームもものにしていた。
看板の打線も5試合で31点と力を発揮。特に3番井本陽太の6割超をはじめ、1番から5番まで高打率の選手が並び相手投手を威圧していた。また、随所に良い守備も見られて、打撃だけでなく投攻守のバランスが取れた好チームだった。
準優勝・健大高崎
これまで、春の選抜の優勝はあるが夏は準優勝止まりの健大高崎。甲子園6試合を決勝の4失点はともかく、それまでの5試合を3完封を含む失点2に抑えた今大会ナンバーワンの投手力。特に、5試合に登板して失点3の2年生右腕石垣聡志の活躍は特筆物で、来年が更に楽しみ。
その反面、打撃に関しては他の有力校に比べると迫力を欠いたのは否めない。決勝で一時は勝ち越しのホームランを放った石田雄星や、3番、4番の大岩翔斗、佐藤麻恩などの好打者はいたが、チャンスで決めきれなかった印象がある。守備は鍛えられていたので、来年以降の優勝を期待したい。
ベスト4・横浜
今大会優勝候補ナンバーワンに挙げられていた横浜。プロ注目のエース織田翔希をはじめ、2年生左腕小林鉄三郎、3年生右腕林田など好投手が目白押しで準々決勝の花巻東戦まではほぼ万全。ただ、花巻東戦で完投した織田を中一日で強打の智弁和歌山戦の先発に起用した監督の采配は疑問。
また、投手力以上に力を発揮したのが1番から9番まで気を抜ける事が出来ない強力な打線。敗退する前までの4戦28点、1試合平均7点の破壊力は今大会随一と言っても過言ではないだろう。力だけでは勝てない。それが甲子園に住むと言われるトーナメント戦の魔物なのだろう。
ベスト8・仙台育英
4年前、初めて真紅の優勝旗を白河の関を越えてもたらした東北の雄仙台育英。このところベスト8の常連。今大回も実力のある複数の投手を擁して接戦を勝ち抜いてきた。しかし、準々決勝でエース梶井湊斗と並ぶ柱の2年生の古川諒弥が初回にまさかの5失点。計11失点で無念の敗退。
打撃陣では1番から3番まで2年生の他に、1年生の野手も先発する若いチーム。爆発力には欠けたが強敵相手に積んだ経験は来年以降に活きるはず。失策のあった守備をも鍛えて再出発。来年以降に再び優勝旗を東北へ持ち帰るべく鍛錬に励んで欲しい。
ベスト8・有明
今大会、ある意味で最も注目されたのが、大会直前に大きな地震の被害に遭った熊本代表の有明。率直に申し上げて、実力的にはそれ程注目される存在ではなかった。しかし、同じ3年生左腕の斉藤遼太郎と、工修哉の2枚看板で、工ー斉藤の継投で全て逆転で勝ち上がってきた。
しかも、その工が怪我で途中からは投球が出来ない中で、準々決勝で強敵健大高崎を相手に斉藤が相手エース石垣との投げ合いで両者譲らず延長タイブレークへ。惜しくも0ー1で敗退したが、熊本だけでなく全国の応援を受けて被災地に勇気を与えた。正に有明旋風を巻き起こした。
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