プロ野球が混戦の様相を示しつつある。セ・パ共に交流戦の始まる前と首位は変わらないが、その首位を走る阪神とロッテが交流戦では共に最下位付近をウロウロという状態。もっとも、最下位争いといってもトップが7勝5敗、最下位が5勝7敗というどんぐりの背比べ状態。
これまで、交流戦をきっかけにガラリとチームの勢いが変わったり、順位の変動が激しくなったりした事があったが、これ程上下に差がないのも珍しい。今のところセ・リーグは阪神が頭一つ抜け、パ・リーグはロッテ、オリックス、ソフトバンクの三つ巴だが、両リーグ共に混戦になるのか。
両リーグ順位表
セ・リーグ
1 阪神 36勝20敗2分 ---
2 DeNA 31勝24敗1分 4.5
3 広島 30勝28敗 2.5
4 巨人 30勝29敗 0.5
5 ヤクルト 23勝33敗2分 5.5
6 中日 22勝35敗 1.5
パ・リーグ
1 ロッテ 30勝21敗3分 ---
2 オリックス 32勝25敗2分 1.0
3 ソフトバンク 29勝24敗2分 1.0
4 日本ハム 27勝33敗 5.5
5 西武 24勝33敗1分 1.5
6 楽天 22勝31敗1分 0.0
交流戦順位
1 DeNA 7勝5敗
1 巨人 7勝5敗
3 ヤクルト 6勝5敗
4 ソフトバンク 6勝6敗
4 オリックス 6勝6敗
4 日本ハム 6勝6敗
4 広島 6勝6敗
4 楽天 5勝5敗
9 阪神 5勝6敗1分
9 ロッテ 5勝6敗1分
9 中日 5勝6敗
12 西武 5勝7敗
阪神、ロッテの両リーグ首位が交流戦で苦戦と思ったが、上記のようにトップと最下位の差は僅か2ゲーム。現在の交流戦は各カード3試合のみ。ヤクルト、楽天、中日以外は既に12試合を消化。もちろん、残り2カードで連勝、連敗もあり得るが今年に限ってはペナントレースがガラリ一変するような状況にはならない模様。上位チームは交流戦の優勝云々より、如何に流れを切らないで同一リーグとの戦いに入っていけるかが大事になりそう。
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セ・リーグ展望
今季143試合中、各チームほぼ4割を消化。これから夏場に掛けて予断は許さないが、トップ阪神から4位巨人までが7.5ゲーム差。優勝を狙うにはここまでが限界か。13ゲームのヤクルト、14.5ゲームの中日は優勝はほぼ絶望と言っても過言ではあるまい。阪神は打撃陣はチームを引っ張る存在はいないが、各自が効率良く得点を稼いできた印象。特筆すべきは投手陣で、失点数、防御率ともリーグトップ。大竹、才木、村上の若手トリオの躍進が首位を走る最大の要因。
2位のDeNAは一時4割超の打率を誇った宮﨑敏郎を筆頭に、調子が上がってきた牧秀悟、関根大気、佐野恵太等が効率的に得点を挙げて投手陣を引っ張ってきた。投手ではエース今永昇太は勝ちに恵まれないが、サイ・ヤング賞投手バウアーの活躍が優勝の鍵を握る。戦力的に苦しいと見られた広島。打撃では3番秋山翔吾が引っ張り、九里亜蓮、床田寛樹の両投手の踏ん張りが功を奏した。ダントツの本塁打を放ちながら4位の巨人は批判された監督の采配が低迷の原因。
パ・リーグ展望
こう言ってはロッテファンに怒られそうだが、三連覇を狙うオリックスや優勝候補のソフトバンク、を押さえてロッテがここまで首位を守るとは予想していなかった。ロッテ躍進の命運を握ると言われた佐々木朗希。圧巻の投球を見せてはいるが、それ以上に西野勇士、小島和哉の先発組、既に21ホールドのメルセデス、抑えの益田直也らの活躍が大きい。主役のいない打線は日替わりヒーローで乗ってきた。投打ともにライバルチームに比べて選手層が薄いだけに夏場が鍵になる。
三連覇への命綱とも言えるオリックス先発投手陣。エース山本由伸や宮城大弥も頑張っているが、実質一年目の20歳山下舜平大のブレイクが余りにも大きい。中継ぎ抑えも好調で投手力は万全。投手が疲れる夏場に移籍の森友哉中心の打撃陣の奮起が優勝の条件。エース千賀の抜けた穴は大きいが、ベテラン和田毅らの投手陣がカバーするソフトバンク。先発、中継ぎ、抑えと層が厚いだけに夏場も万全。4番柳田悠岐を中心に移籍の近藤健介らの打撃陣の奮起が優勝への必須条件。
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