年も押し迫ってくると、今年の十大ニュースとか、流行語大賞、今年の漢字……等、年末恒例のあるある的な発表が続々と行われる。やはりな、うんうん分かる……等と共感を覚える反面、「え、何故これが」と頭を捻る内容に出くわす事も結構ある。多様化の現代社会では万人が全て支持する事は有り得ないし、反対意見が出て当然なのだろう。
それは、プロ野球の世界でも同じ事が言えるはず。毎年選出されるMVP、新人王、ベストナイン、ゴールデングローブ賞……等、色々発表されるが中には「ん?」と首を傾げたくなる選手が選ばれている事もある。こういうのは大抵、新聞社やテレビ局のプロ野球担当者の投票で選ばれる事が多い。そこで、私なりに選んだベストナインを載せてみたい。
発表された今年のベストナイン
セ・リーグベストナイン
投手 柳裕也 (中日)
捕手 中村悠平 (ヤクルト)
一塁手 マルテ (阪神)
二塁手 山田哲人 (ヤクルト)
三塁手 村上宗隆 (ヤクルト)
遊撃手 坂本勇人 (巨人)
外野手 鈴木誠也 (広島)
近本光司 (阪神)
塩見泰隆 (ヤクルト)
MVPは個人の成績だけでなく、優勝への貢献度も考慮するが、ベストナインに関しては個人の成績を最優先に選ぶべきと思っている。投手に関しては青柳晃洋と九里亜蓮が13勝で最多勝を獲得したが、選出された柳裕也は勝利数こそ11勝だったが、最優秀防御率、最多奪三振、最多投球回数などが考慮されたか。ただ、最多勝に加えて勝率もトップだった青柳との比較は難しいところか。
野手に関しては、概ね順当な結果とも言える。ただ投手と違って、打撃力だけでなく守備力や走力も含めた成績が加味されるべきであるが、その辺の選択肢は選者の好みや視点によって違ってくるはず。ただ、投票数を見るとこんなに圧倒的多数が投じられる程の差があるのか、と思ってしまうケースも散見される。
運動後のジョイントメンテ&リカバリーケアドリンク【ランショット】
パ・リーグベストナイン
投手 山本由伸 (オリックス)
捕手 森友哉 (西武)
一塁手 レアード (ロッテ)
二塁手 中村奨吾 (ロッテ)
三塁手 宗佑磨 (オリックス)
遊撃手 源田壮亮 (西武)
外野手 杉本裕太郎 (オリックス)
吉田正尚 (オリックス)
柳田悠岐 (ソフトバンク)
指名打者 近藤健介 (日本ハム)
投手の山本由伸の選出には異論はあるまい。パ・リーグ投票数282票中、279票という圧倒的支持を得られて当然。最多勝、最優秀防御率、勝率などの主要3部門だけでなく、奪三振、完投数など殆んど全ての部門で最高の成績を残した。2013年の田中将大にも匹敵しそうな素晴らしい成績。ただ、その中にあって主要3部門全てで山本には及ばなかったものの、全て2位の宮城大也にはアッパレを上げたい。
捕手は外野手と共に最も割れた部門になったが、森友哉と甲斐拓也の差は打撃力重視か守備力を重く見たかの違いであろう。その他、内野手に関しては特に異論はないだろうが問題は外野手。杉本裕太郎257票、吉田正尚217票、柳田悠岐161票。そして、4位の荻野貴司は142票と続くが、打撃力では上位3人に劣るが守備力や走力も考慮した場合、捨てがたい存在になる。
私が選んだ今年のベストナイン
セ・リーグベストナイン
投手 柳裕也 (中日)
捕手 中村悠平 (ヤクルト)
一塁手 マルテ (ヤクルト)
二塁手 山田哲人 (ヤクルト)
三塁手 村上宗隆 (ヤクルト)
遊撃手 坂本勇人 (巨人)
外野手 鈴木誠也 (広島)
牧秀悟 (DeNA)
近本光司 (阪神)
パ・リーグベストナイン
投手 山本由伸 (オリックス)
捕手 甲斐拓也 (ソフトバンク)
一塁手 レアード (ロッテ)
二塁手 中村奨吾 (ロッテ)
三塁手 中村剛也 (西武)
遊撃手 源田壮亮 (西武)
外野手 杉本裕太郎 (オリックス)
吉田正尚 (オリックス)
柳田悠岐 (ソフトバンク)
指名打者 近藤健介 (日本ハム)
実績を最優先して選んだら公式発表とあまり変わらないベストナインになった。セ・リーグでは投手や外野手は選ぶ人によっては違いが出てきそう。パ・リーグでは捕手、外野手に関して違いが出てきそうな感じがする。こういうのは、選ぶ人の視点によって違いが出て当然。皆さんも、自分の視点で『私が選ぶベストナイン』を楽しんでみて下さい。新たな視点でプロ野球を楽しめる事請け合いですよ。