トルコ・ベシクタシュの香川真司が2月25日行われたホーム戦に初先発。フェネルバフチェとのイスタンブール・ダービーで1アシストと存在感を示した。
衝撃的なデビュー戦2得点の後も途中出場が2試合続いた香川がついにイスタンブール・ダービーで先発。ファンの期待を裏切らない活躍で躍動した。
前半10分フリーキックから正確なクロスを送って、その流れからトルコ代表DFギョクハン・ギョニュルの先制点につなげた。
更に前半19分には元スロバキュア代表でユナイテッド・リヴァプールにも所属していた相手DFマルティン・シュテルクを翻弄し、股抜きドリブルを見せる等、地元ファンにキレの良さをアピールした。
更に前半終了間際にはハーフウェーラインでのこぼれ球をスルーパスでアスシト。
前半3ー0と圧倒したチームをコントロールして力の違いを見せ付けた。
後半も随所でボルシア・ドルトムントやユナイテッド・リヴァプールで磨いたテクニックを魅せるが、フェネルバフチェ陣営にマークされて味方からのボールが繋がらなくなり、立て続けに3点を奪われて同点に追い付かれた。
結局、香川は85分で退きチームも3ー0からまさかの引き分けに持ち込まれて終了。
しかし、香川の勇姿はベシクタシュファンの目にしっかりと刻み込まれ、今後の活躍に期待が高まる賛辞の声が聞かれた。
現地のジャーナリストは、「香川は素晴らしい選手だ。全てのゲームで彼を使うべきだ。こんな良い選手は滅多にトルコに来るもんじゃない」と、手放しの誉めようだ。
ファンも熱狂的歓迎で、日の丸を模した四方の布に「Welcome to Besiktas SHINJI KAGAWA(ベシクタシュにようこそ、香川真司)」と、メッセージが綴られたフラッグを掲げたサポーターが見られた。
また、香川のアシストで3点目が決まった際には、観戦していたサポーターキッズが感極まって涙を流すシーンも目に付いた。
ここまで、4試合で2得点1アシストと活躍している香川は既に現地ファンの心をがっちり捉えているようだ。
「試合に勝ってなおかつ、自分自身が得点に絡む」と、試合前に意気込みを語っていた香川は3ー0から同点に追い付かれ、引き分けに終わったゲームに「勝たなきゃいけない試合だったので受け入れ難い」と、納得が出来なかった。
「チームとしてどう戦っていくのかを見せていかないと」と、チームを引っ張っていく覚悟を示した。