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御嶽海ライバル対決制して2度目の優勝!激しさ増す出世争い!

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混戦の大相撲秋場所は関脇同士の二人による優勝決定戦の末、御嶽海が寄り切って貴景勝を下して12勝3敗で7場所ぶり2度目の優勝を果たした。

横綱不在の中、大関高安も休場。豪栄道、栃ノ心の二人はカド番と上位陣が不安を抱える中、それに次ぐ関脇の二人が番付通りの強さを見せ付けて優勝を争った事で、この二人を中心にした20代の実力者達による世代交代が加速する可能性が高くなってきた。

● 大混戦の秋場所総括

白鵬が初日いきなり前頭筆頭の北勝富士に金星を配給し、翌日から休場。4連勝の好スタートを切った鶴竜も5日目からの3連敗で休場に追い込まれた上、カド番大関の二人も中日までに豪栄道が3敗、栃ノ心に至っては早くも5敗。中日までに横綱、大関が早くも優勝戦線から脱落。

その中でただ一人8連勝と勝ち越しを決めたのは平幕の34歳のベテラン隠岐の海。相撲ぶりも珍しく粘り強さがあってこのまま突っ走るかと期待されたが、9日目からの3連敗が痛かった。それでも終盤立ち直り千秋楽まで優勝を争って存在感を示した。

その隠岐の海を始めとして10日目までに勝ち越した8勝2敗が御嶽海、貴景勝、平幕の朝乃山、明生の5人。更に3敗勢にも優勝のチャンスがあって、横綱不在を感じさせない大混戦の盛り上がりを見せる。

そんな中から朝乃山と明生が連敗で優勝争いから後退。残りの3力士も一つずつ星を落としたが、14日目を終えた時点で御嶽海、貴景勝、隠岐の海の3人が11勝3敗で並んだ。

そして、イライラする程待たされた千秋楽の取り組み発表の結果、千秋楽恒例の『これより三役』に注目の優勝争いの割りが組まれた。まずは【隠岐の海━貴景勝】戦は頭から当たった貴景勝がはず押しから一気に押し込み、土俵を回り込みながら残す隠岐の海をなんなく押し出して優勝決定戦進出を決める。

続いて【御嶽海━遠藤】戦。目の前で貴景勝の勝ちを見せられた上に、遠藤戦はこれまで5━4と拮抗している。更に今場所の遠藤は故障もなく本来の粘り強さが戻っていて、既に勝ち越しを決めている難敵。当たると同時に左をこじ入れた御嶽海が、右から挟みつけるように一気に寄り切る一方的な強さで優勝決定戦に駒を進める。

【優勝決定戦 御嶽海━貴景勝】お互いに五分に当たり合って押し合いになったが、すぐに貴景勝が引きをみせるとそれに乗じて前に出た御嶽海がもろ差しから一気に寄り切った。史上初の関脇同士の優勝決定戦を制した御嶽海が7場所ぶり2度目の優勝。

 

● 令和の出世争い

残念なニュースが飛び込んできた。優勝決定戦で御嶽海に負けた時、「どこか痛めたのでは……」と心配されていた貴景勝が【左大胸筋肉離れ】で加療6週間を要する重傷。

なんという悲運。今年5月の新大関場所でこの日と同じ御嶽海を寄り切った時に右膝を負傷して大関陥落。今場所10勝をあげて大関復帰を決めたばかりなのに、優勝決定戦で同じ御嶽海戦でまたも重傷を負うとは……。

しかも、【左大胸筋】といえば元横綱稀勢の里が痛めた箇所。稀勢の里は横綱として無理に出場に拘って、生命線の左が蘇らなかったが、まだ23歳の貴景勝はたとえ再び大関陥落の危機に陥ったとしても、決して無理をせず完治を優先させて稀勢の里の二の舞にだけはならないで欲しい。

さて、出世争いは貴景勝が大関復帰を果たして再び出世頭になったが、優勝決定戦を制した御嶽海。『16場所連続三役』という記録を続けている。それは安定した実力が無ければ決して出来ない事だが、逆を言えば大関昇進の決定的な力がなかったという事。この優勝をチャンスに来場所の大関獲りを果たして欲しい。

貴景勝と御嶽海に続く有望株が朝乃山。最近の『突き押し相撲全盛』の中、久しぶりにスケールの大きな四つ相撲を取れる力士。稀勢の里を思わせる足腰の柔らかさ。まだ元横綱程の前に出る圧倒的な力は不足しているが、このまま精進を続ければ大関どころか横綱も狙える逸材。

面白いのが北勝富士。気っ風の良い突き押しが身上で破壊力抜群。今場所も初日に白鵬を相手に一方的に寄り切って好スタート。しかし、そこからまさかの6連敗。勝ち越しも危ぶまれたが中日から怒濤の8連勝で9勝6敗。来場所三役の可能性も高く出世争いに割って入るか。

更に、最近力を付けて今場所終盤4連勝で勝ち越した突き押し一本の大栄翔。今場所優勝争いに加わった明生等も有望株。

共に34歳の両横綱。豪栄道、栃ノ心も30代。令和の大相撲を牽引するのは大関高安、貴景勝。更にこれらを追う御嶽海、北勝富士、朝乃山、大栄翔、明生……その他に力を蓄える中堅、勢いのある若手と群雄割拠の相を呈している。早くも来場所が楽しみになってきた。

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