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御嶽海三度目の優勝で雷電以来227年振りの長野県出身大関❗

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横綱照ノ富士の一強時代到来と思われていた大相撲初場所。主役になったのは万年三役と言われて三役在位28場所目の関脇御嶽海。今場所は序盤戦から好調で中日8日目にただ一人全勝で折り返し、終始優勝争いをリード。十日目学生時代からのライバル北勝富士に押し出されて照ノ富士に並ばれ、12日目には阿炎と三つ巴の優勝争いという展開。更に、新鋭琴ノ若も加わる混戦模様の終盤戦を乗り切り、三度目の優勝と大関昇進という両手に花を成し遂げた。

これまでの御嶽海

日本人の父とフィリピン人の母との間に生まれて、4歳に来日して長野県に移住した御嶽海。小学一年から相撲を始め、中学時全国大会で3位。高校では国体少年の部で3位と活躍。東洋大学に進学し、力強い突き押しで個人タイトル15冠を獲得。4年時には学生横綱とアマチュア横綱に輝き市原(元幕内清瀬海)、幕内遠藤に続いて幕下10枚目格付出の資格を得る

卒業後は大相撲入りする意志はなくアマチュア相撲の名門・和歌山県庁への就職が内定。しかし、名門出羽海部屋からの勧誘を受け入門。2015年春場所で初土俵。2場所連続6勝1敗の好成績で十両昇進。その十両も2場所で通過して九州場所では早くも新入幕。翌2016年九州場所では新三役となる東小結と、トントン拍子で出世

初三役は6勝9敗と一場所で陥落したが、すぐに返り咲き2017年春場所から2019年九州場所まで17場所連続三役を勤めた。その間、2018年名古屋場所で13勝2敗で長野県出身力士として初めての幕内優勝。更に、2019年秋場所で12勝3敗で優勝決定戦で貴景勝を下して2度目の優勝。誰もが認める次期大関の最有力候補と言われ続けた

しかし、この三役在位17場所中に二桁勝利は優勝時だけで、後が続かないムラのある成績。その後、2020年初場所、春場所の2場所平幕の後三役復帰を果たしたが、安定した成績は残せない。その間に、貴景勝、朝乃山、正代と次々に大関昇進の先を越され続けた。更に、照ノ富士の大関復帰、横綱昇進で「御嶽海はもう終わった」という声も聞こえてきた

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今場所の御嶽海

先場所、8場所振りの11勝という好成績で終えた御嶽海。その前の秋場所は9勝6敗で大関獲りというムードは高まっていない。私自身はこれまでの三役在位の実績もあるので、目安と言われる33勝まで届かなくても、今場所12勝でも昇進ありと思っていた。しかし、伊勢ケ浜審判部長の「全勝優勝なら」という厳しい発言に、御嶽海も無欲で臨む事が出来たと思う

しかし、伊勢ケ浜審判部長の発言の真意は分からないが、御嶽海を発奮させる為のものとも取れる。ともあれ、大関獲りを意識しないで『一日一番、一日一勝それだけ意識している』と集中出来た御嶽海。横綱照ノ富士が序盤戦から苦戦を強いられているのを尻目に、鋭い立ち合いから強烈な突き押し、寄りで危なげなく勝ち星をあげていく

今場所の御嶽海は圧力を掛けて前に出る相撲に徹している。13勝の決まり手を見れば一目瞭然。得意の突き押しからの押し出しが7番、寄り切り5番。唯一の宝富士戦の送り出しも攻めている流れからのもの。殆んど変化や引きがなく徹底的な攻めの相撲。しかも、攻めながらよく見る余裕があるので逆転の引き技にも落ちる事はなかった

表情を見ても集中はしているが気負いがなく、程よい緊張感で落ち着きがあった。土をつけられても切り替えが出来て悪癖の連敗もない。千秋楽の大一番照ノ富士戦を前にしても「自分の相撲を取れば大丈夫」と自信満々。その言葉通りに、低く当たって左から押っつけ、一瞬組み止められても素早い寄りで圧倒。天敵とも言える横綱を倒して優勝と大関を決めた

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これからの御嶽海

大関候補と言われながら、回り道をしてようやく手に入れた大関の座。ライバル達に次々に追い抜かれて、「長かった。すごく悔しい思いをしたし、早く自分も上がりたかった」と胸の内を明かした御嶽海。しかし、そのライバル達は不祥事で陥落し、怪我に悩まされて休場し、自分の相撲を見失って苦悩している。御嶽海にはこの窮状を救う事が求められている

また、大関陣だけでなく無敵を誇るかに見えた横綱照ノ富士も、膝の故障を抱え万全な状態ではない。今場所の失速も序盤戦の長い相撲を取り続けた膝の負担によるもの。その点、御嶽海は初土俵以来途中休場が2回あるが、すぐに場所中に復帰して大きな怪我を抱えていない。大関で満足する事なく、更に上を目指せる逸材でもある

その為には、稽古嫌いを返上して今の突き押しを磨くだけではなく、四つ相撲にも取り組んで照ノ富士戦で見せたような力強い寄り身の型も覚えて欲しい。横綱を張るには突き押しだけでは安定感に欠ける。その点、御嶽海は四つの型も悪くはない。押してよし組んでよしの相撲で、227年振りの大関に満足する事なく、長野県出身力士初の横綱を目指して欲しい

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