週末から本格的に競技が始まった東京オリンピック。目標金メダル30個とも言われる日本は初日から大活躍。暑い日本列島に更に熱風が吹きまくった感じでした。当ブログではメダル獲得者を改めて書き記すと共に、勝者のみならずメダル獲得ならなかった選手にもある感動をハイライトとして紹介していきます。
7月24日
金 柔道男子60キロ級 高藤直寿
銀 柔道女子48キロ級 渡名喜風南
7月25日
金 水泳女子400m個人メドレー 大橋悠依
金 スケートボード男子ストリート 堀米雄斗
金 柔道女子52キロ級 阿部詩
金 柔道男子66キロ級 阿部一二三
未来を切り開く初代王者・堀米
スケートボードは珍しい物ではないが、競技として観るのは初めての人も多いと思う。スケボーなんて略されてチャラいとか、不良っぽい遊びとかあんまり良いイメージは持たれていなかったはず。しかし、選手は全ての競技と同じように技術を磨くために人知れず努力を重ねて来た。
堀米雄斗はスケートボード選手の父と6歳の時に始めて、15歳から2年連続で『日本スケートボード協会年間グランドチャンピオン』の座に輝いた。その翌年2016年本場のアメリカに拠点を移す。2017年には世界最高峰プロツアー『ストリート・リーグ』で準優勝。2018年には日本人初の優勝を成し遂げた。
「10億円稼ぐ」と海を渡った堀米。既に、アメリカでトップ選手となって12社のスポンサーと契約。賞金も入れると既に夢は叶えたとも言える。そして、初代オリンピック王者になって「もっと大きい家を買いたい。アメリカで認められるようにもっといい映像作品を残したい」。この貪欲さこそが土壇場でぶれない強さの秘訣なのだろう。
史上初の同日金メダル・阿部兄妹
いやー、恐れ入りました。一つの種目で世界で一つしかない金メダル。それを獲るのが如何に難しいかは、アスリートだけでなく私達にも分かる。それを、同じ日に同じ競技で兄妹が獲るなんて、もちろん史上初めての快挙。しかも、共に世界王者の経験もあって、マークされながら『兄妹五輪優勝』を公言しながらの快挙。
兄一二三は21歳て世界選手権連覇の天才。このまま時代を作ってオリンピック金メダルと誰もが思った事だろう。が、一昨年ライバルの丸山城志郎に敗れ王座陥落。「日常から妥協を消した」私生活から見直し、一から鍛え直し土台を築いた。「冷静かつ、心の中の闘志は燃えている」と、最高の舞台で才能と努力の成果で登り詰めた。
兄も人の羨む才能の持ち主だが、それ以上の天才と言われる詩。順調に成長して2018、2019年世界選手権連覇。金メダル間違いなしと思われた矢先2019グランドスラム・大阪でフランスのブシヤールに敗れる。そのブシヤール相手の決勝戦。延長入りの8分過ぎ崩れけさ固めで勝利。兄の勝利を見届けて二人で抱き合った。
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ソフトボール金へ連勝発進❗13年ぶりの五輪で上野由岐子躍動‼️
昨日のアラカルト
一昨日になるが、柔道女子48キロ級の決勝戦で敗れて銀メダルに終わった渡名喜風南。呆然として涙を流す。もちろん、負けた悔しさはあるだろう。しかし、金メダルは一つしかない。特に柔道に有りがちな金メダル以外は負けという風潮は如何なものか。世界で二番目は十分誇っていい。表彰式の渡名喜の笑顔には少し救われた。
リオデジャネイロ五輪の代表を逃した大橋悠依。しかし、遅咲きと言われる大橋の逆襲が始まる。2017年21歳でのブダペスト世界選手権200m個人メドレー銀。2019光州世界選手権400m個人メドレー銅。だが、今年は調子が上がらず威勢の良い声は聞かれない。しかし、確実にステップアップしての金メダル獲得。
地元東京でのメダル獲得を目指す女子バレーボール。A組での初戦はケニアに3-0のストレート勝ちの発進。しかし、第3セット10-8と競った場面で、日本のエース古賀紗理奈がブロックでジャンプした後、コートに倒れ込んで立ち上がれなかった。その後、スタッフによって搬送されたが、症状がはっきりしない。メタル獲得に不可欠な古賀の復帰を祈る。