7月27日
銀 サーフィン男子 五十嵐カノン
銅 サーフィン女子 都筑有夢路
銅 重量挙げ女子59キロ級 安藤美希子
金 柔道男子81キロ級 永瀬貴規
金 ソフトボール
7月28日
金 水泳女子200m個人メドレー 大橋悠依
銀 水泳男子200mバタフライ 本多灯
金 柔道女子70キロ級 新井千鶴
金 体操男子個人総合 橋本大輝
7月28日現在 金13銀4銅5
天真爛漫な二冠女王・大橋
終始4、5人が競って目が離せない展開の中、バタフライで5位。得意の背泳ぎで2位に浮上し平泳ぎでも順位はそのまま。周囲にはアメリカ勢やイギリス、中国の選手が犇めきあって最後の自由形へ。このままでは危ないとハラハラ見守っていた。
そもそも、大橋悠依は400mでは優勝候補に挙げていたが、200mでは大丈夫なのか……と思っていた上に、先行逃げ切りの選手と思っていた。最後の自由形でライバル勢に置かれていく様子が頭をよぎる。が、食らい付いて最後の10m前後を無呼吸で泳ぎ切ってゴール。日本女子初の夏季2冠に輝いた。
400mの時は涙にくれたが、200mの後は飛び切りの笑顔で応援の仲間に応えた。気が強くて平井伯昌監督とぶつかり合う事も珍しくないという。しかし、根は優しい後輩達の姉貴分。アイドルのダンスを仲間の前で披露する天真爛漫さを持つ。3年後のパリでも28歳。連続2冠を目指して欲しい。
底知れぬスタミナ・新井
呆気なく小外刈りで技ありを奪って優勢勝ちを収めた決勝戦よりも、16分41秒間攻めに攻めぬいて競り勝った準決勝に金メダルへの執念が見えた新井千鶴。金メダルが決まって左手を突き出して弾ける笑顔から一転して、畳を下りると大粒の涙をながした。
もともと、大器と期待されていたがリオデジャネイロオリンピックでは土壇場で代表の座を逃した。その、リオデジャネイロオリンピックの全階級を観戦し、「気持ちと勢いが一致した、その日に最も強い人が勝つ」と痛感。帰国後、東海大学への出稽古で男子と戦い心身共に鍛えた。
その成果が現れて2017、2018年連続で世界選手権を制し、世界ランキングでも2年連続の1位。埼玉県寄居町出身で県立児玉高校時代は無名だったが、とにかく朝練でも他の部員と別メニューのキツいトレーニングに励む練習の虫。長い間の心身の鍛練が実を結んだ圧巻の優勝だった。
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昨日のアラカルト
ゲームセット後、長い間抱き合いながら涙を流していたエース上野由岐子と宇津木監督。シドニー、アテネオリンピックでは選手同士で挑んだが金メダルには届かなかった二人。その後、上野は北京で金メダルに輝いたがそれも13年前。パリオリンピックからは再び実施競技から外される。最初で最後の監督と選手としての金メダルを味わうような嬉しくももの悲しいワンシーンだった。
参加国はソフトボールと同様に6ヶ国だが2グループに分かれてのリーグ戦から始まる野球。例え負けても復活戦はあるが試合数が多くなる。初戦は絶対に落としたくない日本。先手を取られた上に追加点を与えて2点差の最終回。適時打とスクイズで追い付き、山田のヒットで満塁。初球を狙った坂本の打球はセンターの頭上を超えてサヨナラ打。金メダルへ最高のスタート。
その一報に目を疑ってしまった。今大会の中で最も金メダルが確実とみられていた百田賢斗が一次リーグで敗退するとは……。韓国の世界ランキング38位の選手にストレート負け。ただ、毀誉褒貶のある選手だったが試合後のインタビューでの真摯な受け答えに称賛の声。まだ26歳、色々あったがこの晴れ舞台で得た教訓を糧にして更にビッグな選手になる事を期待したい。