日本代表の10番香川真司が苦悩している。
ロシアワールドカップで日本のベスト16入りを牽引し、2022カタールワールドカップでベスト8以上を目指す中心選手であるはずの香川が、所属するオランダ・ドルトムントで出場機会を奪われて移籍先を探しています。
昨年の香川は2月に怪我をして、一時はロシアワールドカップ出場も危ぶまれましたが、開催直前に代表召集に間に合い、控えから結果を出して本番のワールドカップでは先発してゴールも決めて16強入りに力を尽くしました。
ところが、監督の代わったドルトムントでは出場機会に恵まれず、前半戦はたったの4試合。
香川程の実績のある選手では普通は考えられないが、野球、サッカーを始めとするチームスポーツでは実力だけでなく、監督を始めとするスタッフに恵まれない場合もあります。
戦術に合わないとかの理由で、実績がありながら監督の好みで出場機会に恵まれない選手も珍しくありません。
そこで香川は以前から自分のサッカー人生の集大成として考えていたスペインリーグ移籍を希望して、移籍先を探しているがまだ見つかっていません。
スペインリーグにはEU圏外の選手枠3人というルールがあって、トップリーグには空きがない状況です。
従って、香川はスペインリーグ移籍を本命にしながら他国のリーグも視野に移籍先を探しているようです。
今、ロシアワールドカップ以降の実戦経験が少ないので、それが今後の香川にとってネックにならないか心配です。
そういう状況の時、日本代表監督も西野朗から森保一に代わりましたが、森保監督は最初の日本代表召集でロシアワールドカップ代表以外の若手選手を選出し、香川の代名詞である背番号10も中島翔哉が着ける等、大幅にメンバーチェンジしてきました。
今のところ、国際親善試合の上に強豪国相手ではないので好成績を収めていますが、森保監督はその好結果を基に世代交代を進めていくつもりのようです。
しかし、今行われているアジアカップやカタールワールドカップアジア予選は日本代表は勝って当たり前の状況です。
勝つ事は重要ですが、アジアレベルで優勝して満足しているようでは森保ジャパンにも成長がありませんし、いつまで経ってもワールドカップで上位進出は望めません。
真にワールドカップカタール大会で上位進出を目指すなら、世代交代ではなく世代融合が必要なのが森保監督は理解しているのだろうか。
香川だけでなく、ワールドカップロシア代表選手をもっと召集して代表チームのレベルアップにつなげなければ、結局日本代表は良くてベスト16入りで終わってしまうでしょう。
真にワールドカップカタール大会で上位進出を目指すなら香川を中心にしたチーム作りを固めなければなりません。
今、ドルトムントで不遇を託っている時だけに、なおさら森保監督は香川を召集して実戦経験を積ませるべきではないでしょうか。
それが日本代表がカタールワールドカップ大会で好成績を残す最善の策だと思います。