運動後のジョイントメンテ&リカバリーケアドリンク【ランショット】
『第39回大阪国際女子マラソン』は1月26日、大阪市のヤンマースタジアム長居陸上競技場を発着するコースで開催。オリンピック代表残り1枠を争う『MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)ファイナルチャレンジ』の第2戦として行われる。
東京オリンピック女子マラソン代表は昨年行われたMGCで前田穂南(天満屋)、鈴木亜由子(日本郵政グループ)が内定している。
残り1枠はMGCファイナルチャレンジに指定された、さいたま国際マラソン(昨年12月8日)、大阪国際女子マラソン、名古屋ウィメンズマラソン(3月8日)の3大会で設定記録の2時間22分22秒を上回った中で、最速記録の選手が選ばれる。
仮に、設定記録を上回る選手が現れなかった場合はMGC3位の小原伶(天満橋)が代表内定になる。
MGCファイナリストの中で大阪国際女子マラソン参加の3選手の可能性についてレポートする。
● 小原怜(天満屋)
3人、いやオリンピック代表を狙うMGCファイナリストの中で最も代表入りを渇望しているのは小原怜だろう。2016年リオデジャネイロオリンピック出場目指してチャレンジした同年の『名古屋ウィメンズマラソン』
マラソン2回目ながら終盤から一騎討ちとなったが、田中智美(第一生命グループ)との競り合いに敗れ、わずか1秒の差でオリンピック出場を逃してしまった。
MGCでも、代表内定の2位を行く鈴木亜由子を猛烈に追い上げたが4秒遅れで、またもや『次点』に終わってしまう。『MGCファイナルチャレンジ』に出場しないで他の選手の結果を待つという選択肢もあるが、悔いを残さないために、自ら代表切符を摑みに行く道を選んだ。
● 松田瑞生(ダイハツ)
今、MGCファイナリストの中で最も充実しているのは松田瑞生かもしれない。MGCシリーズでファイナリスト最速の2時間22分23秒を『2018年ベルリンマラソン』でマーク。
MGCでも本命視されていたが、序盤のハイペースについていけず後半4位に追い上げるのが精一杯だった。
大阪出身の松田は『長居スタジアム』がキャリアアップの起点になってきた。『2018大阪国際女子マラソン』ではいきなり2時間22分44秒の好記録で初マラソン初優勝の快挙。MGCで優勝した前田穂南を31キロ手前で交わして独走でゴール。
終盤に強いイメージがあるので、序盤の展開に上手く対応出来れば、ペースメーカーが抜けた30キロ以降に自分の走りに持ち込んで、設定記録を上回って地元大阪でトップのゴールを駆け抜ける可能性がある。
● 福士加代子(ワコール)
充実しているのが小原、松田としたら実績最上位は福士加代子。女子3000m、5000m、10000m、ハーフマラソンの全てに日本記録を樹立した、正にレジェンド。
マラソンではトラック競技での輝かしい実績からすると苦戦しているが、アテネ、北京、ロンドン、リオデジャネイロとオリンピック4大会連続出場は他の追随を許さない。
『大阪国際女子マラソン』では、過去5回の出場で途中からペースダウンして苦杯をなめる経験もしたが、その反面モスクワ世界陸上やリオデジャネイロオリンピック出場を決めた験の良い大会でもある。
福士のマラソンは最初から先頭集団について行って抜け出すパターン。有り余るスピードを持ったランナーだけに、一旦集団から離れた場合は終盤に盛り返すパターンは皆無。
37歳という年齢から最後のオリンピック出場のチャンスとなるかもしれない。類い稀なスピードと豊富な経験を積んだレジェンドが、その勝負強さを発揮すれば『オリンピック5大会連続出場』という偉業の可能性は十二分にある。
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