今年のプロ野球もキャンプインして、連日ドラフト1位指名のスター候補生のニュースがスポーツ紙やスポーツニュースを賑わせています。
吉田輝星(日ハム)、藤原恭大(ロッテ)、小園海斗(広島)、根尾昂(中日)の甲子園活躍組が高卒四天王といったところか。
これから、キャンプ、紅白戦、オープン戦と進んで実績を残して開幕一軍を勝ち取れるか楽しみです。
ところで、昨年の今頃四天王のように話題を集めていたのが、清宮幸太郎(日ハム)と中村奨成(広島)の二人でした。
今の時期はどうしても新人に目がいくので話題をさらわれるのは仕方ないですが、一年経った今あの二人はどうしているのだろう?
清宮と中村のレポートをお届けします。
・ 清宮幸太郎(日ハム)
昨年に続いて2年連続でアリゾナキャンプ行きの切符を手にしました。
昨年は右手親指の骨挫傷で約2週間のアリゾナ滞在中、打撃練習が出来ずにフィジカルトレーニングと守備練習に費やしてしまいましたが、今年はキャンプ初日から打撃練習を開始して、持ち前のパワーを発揮しています。
昨年は怪我に泣きましたが、それでも一軍デビューを果たして53試合160打数32安打18打点7本塁打という成績を残しました。
もちろん、清宮自身納得いく数字ではないし、期待が大きかったからファンも物足りなかったようです。
しかし、高卒1年目の野手としては一軍デビューを果たした上、数字も残したのだから悪くはないと思っています。
日本ハムという球団も栗山監督も見込みのある若手は積極的に起用する方針なので、今年は更に出番が増えるはず。
成績さえ良ければ一気にレギュラー獲得の可能性もあり、飛躍の年になるかもしれません。
・中村奨成(広島)
高校三年の夏は清宮のいない甲子園で数々の打撃記録を残して話題を独り占めにした中村。
将来性は清宮以上との評価もあります。
しかし、清宮の所属する日本ハムと違って高卒選手はじっくり育てるケースの多い広島。
しかも、捕手というポジションでは簡単に独り立ちは出来ません。
昨年は一度も一軍に上がる事は無く、二軍でも打率.214、16打点、4本塁打という成績に終わりました。
「打球は飛ばないし、バテるし、すぐに体が痩せる」と、まずはプロの身体作りを優先。
オフは金本知憲、新井貴浩、鈴木誠也……、といった偉大な先輩が通った広島市内のジムで体力作りに励んでいました。
しかし、今年も二軍キャンプとなった日南で「右第一肋骨疲労骨折」と球団から発表された。
中村は昨秋も自打球を左膝に受けてキャンプから外れていて、2季連続のキャンプ離脱になった。
現在は三軍で治療とリハビリに励んでいる。
「やってしまったものはしょうがない。まずは怪我を治す事に集中」と、前を向くがまた一軍は遠くなってしまいました。