新年明けましておめでとうございます
9連休明けで今日から仕事の方も多いと思います
正月中は楽しく過ごせましたか
新年初めての記事は正月の定番ともいえる2つの駅伝
ニューイヤー駅伝と箱根駅伝を取り上げました
最後まで縺れたニューイヤー駅伝
第69回目を迎えた全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)は恒例となった元旦スタート。今回は連覇を狙うトヨタ自動車、GMOインターネットグループ、ホンダ、SUBARU、そして旭化成などが有力視されていた。
まず先手を取ったのは旭化成。昨年、転倒で失速した20歳の長嶋幸宝が僅か1秒の競り合いを制してトップ。10秒以内に11チームという大混戦。本命視されたトヨタ自動車は2区で駒澤大学出の鈴木芽吹が10人抜きの好走で2位へ。
その後、3区でトップを奪うと外国人が出走出来る4区も維持して5区へ。しかし、ホンダが3000メートル障害オリンピック代表青木涼真の区間賞の走りでトップ浮上。2位旭化成に次ぎトヨタ自動車は3位に後退。
6区も首位キープしたホンダに対して、1区トップから2区で4位に落ちたが、3区以降ずっと2位と安定したレース運びをしたのが旭化成。ホンダとの差は12秒。更に40秒遅れた3位にトヨタ自動車と、優勝はこの3チームの争いに。
最終7区は15.6キロ。トップのホンダ中山顕に早めに追い付いた旭化成の井川龍人。道中は中山と、ピッタリマークして抜け出しの時期を探る井川との二人旅。スプリントで勝る井川はなかなかスパートしないで残り1キロ。
確実に勝てるタイミングを探っていた井川がスパートしたのは残り600メートル。勝負は一瞬の内に着いた。中山はもう付いていく力はなく、区間新の快走の井川が8秒先にゴール。69回中、実に26回という圧倒的強さの旭化成が5年振りの戴冠に輝いた。
速さより山の走法が重要な箱根駅伝
結論から言うと、圧倒的な強さで2連覇を果たした青山学院大。しかも、今大会で8度目の優勝になるが、4連覇を含むこの11年だけでというから恐れ入る。今大会は復路では駒澤大に28秒の後れを取ったが、レース展開的には楽勝。
なぜ、青山学院大だけがこんなに強いのか。それは5区と6区の山登りと下りにあると思う。今回も往路の4区までは中央大に45秒差の2位。しかし、5区若林宏樹の区間新で1分47秒差で往路を制す。
更に、復路の山下りでも野村昭夢がこれまた区間新の快走。ここで事実上勝負は決まっていたといっても過言ではないだろう。箱根駅伝は普通の速さを競う駅伝とは別物と考えた方がいいだろう。
マラソンでもそうだが、最近はタイムを重視して高低差の少ないコースが多い。もちろん、ロードだけに若干の高低はあるが箱根の山の登り下りのようなレースは常識外。
実は大学三大駅伝といわれる出雲駅伝と全日本大学駅伝では、青山学院大は箱根駅伝を含めた三冠を制した2018年を最後に勝っていない。速さでは今大会2位の駒澤大や、今年2冠の国学院大の方が上といっても間違いではないだろう。
正月中のレースで東京を発着という点で圧倒的なネームバリューの箱根駅伝だが、これを制したから日本一とも言えないはず。敗れたとはいえ、他の2大会で近年圧倒的な強さの駒澤大。そして今年2冠の国学院大も下を向く必要はない。