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坂本勇人2000本安打達成!更なる高みを目指してリスタート!

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巨人の坂本勇人選手(31)が11月8日の東京ドームのヤクルト戦でプロ入り通算2000本安打を達成した。史上53人目、31歳10ヶ月での到達は史上2番目の年少記録。打者としては不利と言われる右打ち、守備に負担がかかる遊撃手などを考えると稀有なケースで、改めてその偉大さが分かる。

一昔前、プロ野球名球会入りの条件として注目された200勝、2000本安打は現代野球の打高投低状況を考えると、2000本安打は投手の200勝程のインパクトはないかもしれない。しかし、2000本安打達成者の多くが30代後半で到達している事を考えると、31歳という若さの坂本には3000本安打という高みへの期待を寄せない訳にはいかない。

坂本勇人2000本までの道程

今や球界を代表する内野手で人気ナンバーワンとも言える坂本勇人選手のこれまでの経歴などは、色々な書物やサイトなどで採り上げられているので詳細は省く。ただ、プロ入りする程の選手は中学、高校、大学などでは誰でもスーパースター的存在。が、プロ入り後の道程は平坦ではないはず。坂本の2000本までを追ってみたい。

兵庫県出身の坂本は小学一年生から野球を始め、一時投手として捕手の田中将大とバッテリーを組んでいた。その後、野球留学で高校野球の名門八戸学院光星高校に進学。選抜高校野球には出場したものの田中や斎藤佑樹程の注目度は無く、ドラフトも巨人が1位指名した堂上直倫の外れ1位としての再指名で入団。

どんなに騒がれて入団した選手でもプロ入り初のキャンプやオープン戦でプロのレベルの高さを思い知らされ、一度は挫折感を味わうはず。高卒ルーキーの野手ではなおさらの事で、球団も坂本の素質は認めてはいても3、4年後に芽を出してくれれば……という見方をしていたと思う。

プロ入り1年目に顔見せ的な意味で4試合一軍に出場したが、当時『巨人軍最高の遊撃手』と言われて活躍していた二岡智宏がいる以上、坂本の一軍での活躍はまだまだ先と思われいた。しかし、その二岡が2008年故障で開幕に間に合わなかった事で坂本に思わぬチャンスが巡ってくる。

松井秀喜以来の十代での開幕スタメンを8番・二塁手で果たした坂本は、その後遊撃手のレギュラーを確保。全試合出場して134安打、打率.257という成績を残し、二岡の故障、スキャンダルでの移籍もあって、その後不動の遊撃手として昨年までの13年間で8シーズンに150本以上の安打を放ってきた。

その間、坂本は右打ち遊撃手という打者としては不利な状況をものともせずに、2012年に最多安打、2016年には.344で首位打者。昨年は94打点40本塁打、MVP獲得と長打力も身に付けて押しも押されもせぬ、巨人だけでなく日本球界を代表する強打者に進化した。

坂本勇人3000本の可能性

今回の2000本安打達成は、コロナウィルス感染拡大の影響で開幕が遅れた事もあって、榎本喜八の持つ2000本安打最年少記録の31歳229日には及ばなかった。しかし、最近どんなスポーツでも耳にする『最年少○○記録』というレコードにはあんまり意味がないと思っている。大事なのは『最年少』ではなく『最多』の方。坂本の3000本安打の可能性を探ってみる

プロ野球最多安打10傑

   選手名  安打数  試合数

 1 張本 勲 3085 2752

 2 野村克也 2901 3017

 3 王 貞治 2786 2831

 4 角田博光 2566 2571

 5 衣笠祥雄 2543 2677

 5 福本 豊 2543 2401

 7 金本知憲 2539 2578

 8 立浪和義 2480 2586

 9 長嶋茂雄 2471 2186

10 土井正博 2452 2449

正にプロ野球界のレジェンド、スーパースターという錚々たる選手ばかりが並ぶ。ただ、年齢的にいって今シーズン終えてもまだ32歳の坂本なら、ベスト10入りはおろか張本に次ぐ史上2人目の3000本安打いや、その張本を凌ぐプロ野球最多安打記録達成も夢ではない。

しかし、いくら実績があるからといって名選手がいつまでも試合に出られる程、プロ野球は甘い世界ではない。30歳過ぎての体力や戦績の衰えは選手一人一人違っていて一概には言えない。ただ、最近のプロ野球は以前より試合数が多くなっているのは坂本にとってプラス材料。30代前半の円熟期に何本稼げるかが、鍵を握る。

また、技術、体力以前に試合に出られる体の維持、要するに如何に故障しない強い体を保てるかが、最重要課題となる。その点、坂本は一昨年脇腹の故障で1ヶ月以上戦列を離れたが、これまで大きな怪我や故障に見舞われる事なくキャリアを送って来られた。これは坂本自身が言っている体の柔らかさもあるのかもしれない。

最後に、坂本の懸念材料として挙げられるのが遊撃手というポジション。内野手で最も激務と言われる遊撃手。気になる数字がある。坂本自身は20代は遊撃手として名手と数えられていた。それを表す数値として守備率の他に守備範囲を表すRFというのがあるが、坂本のRFの数値がここ数年下がってきている。

最多安打記録2位の野村克也の『生涯一捕手』という言葉は有名だが、坂本も『生涯一遊撃手』というポジションへの拘りがあるのだろうか。もし、あるとしても現役を長く続けるためにも、3000本安打という大記録を狙うためにも、一塁手か三塁手へのコンバートは避けて通れない問題になる。その覚悟さえあれば坂本の3000本安打以上は保証出来る