2019年2月1日。一月遅れのプロ野球の正月と言われるキャンプイン。
各チームが優勝目指してスタートしました。
その中で何といっても注目は現在両リーグを通じて唯一の連覇中の広島。
今年も球団初の4連覇を狙うのはもちろん、日本シリーズを制して日本一になるのは必須の目標。
広島は現在3連覇中ですが、その間だけでなく1984年阪急に4勝3敗で勝ったのを最後に34年間日本一から遠ざかっているのです。
その間、1986年西武に3勝4敗1分け、2016年日本ハムに2勝4敗、そして昨年ソフトバンクに1勝4敗1分け……、と三度涙を飲んでいます。
3連覇中の広島にとって、今年は4連覇と同時に35年振りの日本一が悲願の大目標なのです。
そのためには、まずペナントレースを制して、なおかつクライマックスシリーズを勝ち抜かなければなりません。
3連覇中の広島にとって2位以下からの日本シリーズ制覇は日本一とは言えません。
ペナントレースと日本シリーズを制してこそ、真の日本一なのです。
今年はその前に昨年2位で4年振りの優勝を目指すヤクルトと、空前の大補強をして5年振りの制覇を目論む巨人等、5チームが立ちはだかります。
ペナントレース4連覇の最大の敵は何といっても原監督が復帰してなり振り構わずストーブリーグを席巻した巨人なのは間違いない。
しかも、3番打者としてチームを引っ張ってきた丸佳宏をFAで獲得されたのだから、その戦力の差し引きは何倍にもなって影響を及ぼす可能性もあります。
しかし、その人的補償として長野久義を得た事で戦力的には最小限のマイナスで留める事が出来ました。
更に、長野の加入は戦力面だけでなく精神的支柱としての意味でも大きく、逆に広島にとってこの移籍は丸が抜けた事によってプラスになる可能性もあります。
田中広輔、菊池涼介、長野久義、鈴木誠也、松山竜平、西川龍馬、バティスタ(野間峻祥)……、と続く顔ぶれは長打だけでなく、小技も絡める事が出来て理想的な打線です。
相変わらずの一発頼みの巨人よりよほど頼りになるのは間違いありません。
投手陣は昨年15勝で最多勝の大瀬良大地、安定感がある11勝のジョンソン、昨年後半に真価を発揮した九里亜蓮に、更なる飛躍を目指す岡田明文、更に復活が期待される野村祐輔。
抑えは32セーブの中崎翔太。中継ぎ陣もジャクソン、一岡竜司、今村猛と勝利の方程式を担うメンバーが揃っているのは心強い限り。
セリーグ4連覇を果たして35年振りの日本一を果たせるか、緒方カープから今年も目が離せません。