
プロ野球が開幕して10日経過。3カードが終了
セ・リーグはほぼ予想通りだが、異変はパ・リーグ
まだ心配する時期ではないが、昨年圧勝のソフトバンクが苦戦中
今回はパ・リーグの戦力分析と順位予想
圧勝で連覇狙うソフトバンク
まだ始まったばかりだが、まさかの最下位に低迷している王者ソフトバンク。今の時期、順位やゲーム差は大して気にする事もない。が、昨年独走で優勝したチームだけにやや気になる。ただ、甲斐拓也の移籍と、近藤健介の離脱と原因ははっきりしている。
その他に気になるのは投手陣。昨年14勝7敗の有原航平がエース格では心許ない気がする。昨年の実績から開幕投手とはなったが、球威、実力を考えたらモイネロを軸のローテーションを組むべき。またメジャーから復帰の上沢直之にも過剰な期待は禁物。若手の抜擢、急成長を促すべき。
打線は近藤の抜けた穴は大きいが、周東佑京、柳田悠岐、前川穂高らの主力は健在。中村晃、今宮健太らも好調。そして、近藤の代わりに5番を務める正木智也の成長に期待したい。長打力もあり将来の主砲候補になり得る可能性を秘める逸材。選手層の厚さが売りだけに本命は動かせない。
機は熟したか、新庄日本ハム
新庄剛志監督4年目の優勝を狙う日本ハム。3年掛けて育ててきた若手が開花の時期を迎え、投打共にレベルアップして9年ぶりのリーグ制覇なるか。金村尚真、加藤貴之、バーヘイゲン、伊藤大海、北山亘基のローテーションで臨んだスタート。問題は軸になる投手が出現するか否か。
投手陣以上に打撃は楽しみな選手が続出。例によって打順は定まらないが、4番は野村佑希に固定し、その前後を清宮幸太郎、レイエス、万波中正などで固める布陣。これからの日本ハムを担っていく人材が豊富で楽しみ。投打が噛み合ってソフトバンクとの一騎討ちに持ち込めるか。
岸田新監督でVかオリックス
投打の主力のメジャー移籍で昨年連覇が途切れたオリックス。まさかの5位で三連覇を果たした中嶋聡から岸田護へ監督交代。もともと投手力には定評あるチーム。エース格の宮城大弥、広島から移籍の久里亜蓮、3年目のドラフト1位曽谷龍平、2年目の外国人エスピノーザの先発陣。
昨年は規定投球回数に到達した投手が皆無だったが今年は期待が持てそう。打撃面では主砲森友哉の離脱で赤信号が灯ったが、4番杉本佑太郎の他、西川龍馬、頓宮裕真らを軸に12球団唯一のチーム打率3割超え。今は出来過ぎの感もあるが元々実力のあるチームだけに目が離せない。
Aクラス入りを狙う3チーム
佐々木朗希のメジャー移籍で苦戦が予想されるロッテ。小嶋和哉、ボス、種市篤暉、西野勇士にソフトバンクから移籍の石川柊太らの先発陣から抑えはゲレーロ。ただ、打撃陣が一発があるソト以外は迫力に欠ける。有望な選手をドラフトで獲得しながら、育て切れていない印象で苦戦か。
昨年ソフトバンクから42ゲーム差の最下位に沈んだ西武。今井達也、渡邉勇太朗、高橋光成、上田大河、隅田知一郎などが先発し、まずまずの投球内容。問題は迫力に欠ける打線。7試合終了して打率、打点はリーグ最低、本塁打も2本だけ。上位を目指すには打撃面の底上げしかない。
2013年を最後に優勝から見放されている楽天。早川隆久、古謝樹、辛島航、岸孝之、ヤフーレに守護神は則本昂大。投手陣は悪くないが、問題は西武と同じように長打力に欠ける打線。本塁打はリーグ最低の1本だけ。辰巳涼介、浅村栄斗らはいるが相変わらず強力外国人の補強なし。
今は歯車が狂って最下位に低迷しているが、本命はソフトバンク。故障者が出てもカバー出来る層の厚さが強み。次いで伸び盛りの選手が揃ってきた日本ハム。勢いが付けば一気に走る可能性もある。好調のオリックスは、調子が落ちた時に堪えられるが鍵になる。
ロッテは投打共にある程度の期待は出来るが、これといった抜けた点がないのが気懸かり。昨年地獄を味わった西武は怖いもの無しで、投打共に上がり目が期待出来そう。楽天は一も二もなく打線の底上げと、強力な助っ人を補強する必要あり。