２月１日キャンプインしたプロ野球。今年はＷＢＣばかり話題になっている感じですが、グローバルなサッカーのＷ杯と違って、ローカル的なイベントに過ぎません。私的には、それよりもペナントレースの行方の方が気になります。という事で、今回は退団、移籍、新入団のパ・リーグ編をお届けします。（新人ドラフト入団選手は除く）
オリックス
入団 元所属
コットン 投手 マイナー
森友哉 捕手 西武
石川亮 捕手 日本ハム
シュウィンデル 内野手 カブス
渡邉大樹 外野手 ヤクルト
退団 移籍先等
能見篤史 投手 引退
増井浩俊 投手 戦力外
バルガス 投手 自由契約
ビドル 投手 自由契約
張奕 投手 西武
齋藤綱記 投手 日本ハム
伏見寅威 捕手 日本ハム
松井雅人 捕手 スコアラー
大下誠一郎 内野手 ロッテ
吉田正尚 外野手 レッドソックス
マッカーシー 外野手 自由契約
昨年２６年振りの日本一に輝いたオリックス。その原動力はエース山本由伸をはじめとして宮城大弥、田島大樹の三本柱を中心の先発組に平野佳寿、阿部翔太、本田仁海、近藤大亮などの充実した救援陣を擁する投手力。それに対して打者は大黒柱吉田正尚に頼り切りの状況と言っても過言ではあるまい。その吉田がメジャーに移籍。その穴を埋めるのは容易ではないが、森友哉と新外国人シュウィンデルの打棒がリーグ３連覇の鍵を握る。
ソフトバンク
入団 元所属
有原航平 投手 レンジャーズ
オスナ 投手 ロッテ
ガンケル 投手 阪神
古川侑利 投手 日本ハム
嶺井博希 捕手 ＤｅＮＡ
アストゥディーヨ内野手 マーリンズ
ホーキンス 外野手 米独立リーグ
近藤健介 外野手 日本ハム
退団 移籍先等
千賀滉大 投手 メッツ
田中正義 投手 日本ハム
大竹耕太郎 投手 阪神
レイ 投手 自由契約
松田宣浩 内野手 巨人
明石健志 内野手 二軍コーチ
グラシアル 内野手 自由契約
デスパイネ 外野手 自由契約
中谷将大 外野手 球団スタッフ
２０００年以降で他チームを寄せ付けない強さで日本シリーズ最多優勝のソフトバンク。しかし、この２年はオリックスの後塵を拝する状況が続くだけに３年振りのリーグ制覇は常勝軍団にとって譲る事の出来ないノルマ。そんな時に千賀滉大のメジャー移籍はチームにとって余りにも痛い。有原航平、ガンケルで埋められるのか不安が残る。ただ、ＦＡ移籍の近藤健介の加入は打撃陣にとっては間違いない朗報。
西武
入団 元所属
ティノコ 投手 レンジャーズ
張奕 投手 オリックス
マキノン 内野手 アスレチックス
陽川尚将 内野手 阪神
佐藤龍世 内野手 日本ハム
ペイトン 外野手 ホワイトソックス
退団 移籍先等
内海哲也 投手 二軍コーチ
十亀剣 投手 スカウト
松岡洸希 投手 日本ハム
スミス 投手 韓国・ハンファ
森友哉 捕手 オリックス
山田遥楓 内野手 日本ハム
オグレディ 外野手 韓国・ハンファ
能代聖人 外野手 ニ軍コーチ
平成前期に圧倒的王者として君臨した西武も２００８年の日本一を最後にリーグ優勝からも遠ざかる不振が続く。最近の不振は絶対的エースの不在が原因。それなのに、このオフも十分とは言えない投手力の補強。ただ、昨年１２勝の高橋光成、與座海人、松本航の２０代半ばの好投手に充実した救援陣で躍進の可能性はある。ただ、打撃陣で森友哉のＦＡ移籍が痛い。山川穂高は健在だが、その前後を担う外崎修汰と源田壮亮の奮起が欠かせない。
楽天
入団 元所属
バニュエロス 投手 パイレーツ
フランコ 内野手 ナショナルズ
阿部寿樹 内野手 中日
正随優弥 外野手 広島
退団 移籍先等
涌井秀章 投手 中日
福井優也 投手 ＢＣリーグ
福山博之 投手 スコアラー
釜田佳直 投手 スコアラー
ブセニッツ 投手 マイナー
川島慶三 内野手 二軍コーチ
オコエ瑠偉 外野手 巨人
投手陣の名前からいったら日本一の陣容と言っても過言ではない楽天。涌井秀章は抜けたが、田中将大、岸孝之、則本昂大に守護神松井裕樹に、期待の若手がレベルアップすれば強力な投手力。問題は打線。主軸の浅村栄斗も西武時代ほどの迫力はなく、４番として頑張っている島内宏明もコンスタントに打ってはいるが破壊力には欠ける。そんな中で、今年も強力な助っ人を獲得する事が出来ていない。チーム編成に問題があると言わざるを得ない状況が続いている。
ロッテ
入団 元所属
澤村拓一 投手 レッドソックス
メルセデス 投手 巨人
カスティーヨ 投手 タイガース
大下誠一郎 内野手 オリックス
ポランコ 外野手 巨人
退団 移籍先等
成田翔 投手 ヤクルト
松永昴大 投手 二軍コーチ
田中靖洋 投手 球団トレーナー
オスナ 投手 ソフトバンク
ロメロ 投手 韓国・ＳＳＧ
加藤匠馬 捕手 中日
レアード 内野手 自由契約
エチェバリア 内野手 自由契約
マーティン 外野手 自由契約
戦力の割には善戦した感があるが、終わってみれば５位。投打共に好素材の若手選手がいるが完全に生かし切っていないように思うのは私だけだろうか。その筆頭が日本球界の至宝とも言える佐々木朗希。この逸材を大事に育てるのはいいが、３年で１２勝とは完全な育成ミス。佐々木の他に石川歩、美馬学ぐらいしかいない先発の補強も十分ではない。打撃もレアードを放出した割には強力助っ人は不在。もう、成績を度外視しても若手打者を育成すべき。
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日本ハム
入団 元所属
田中正義 投手 ソフトバンク
松岡洸希 投手 西武
齋藤綱記 投手 オリックス
齋藤友貴哉 投手 阪神
伏見寅威 捕手 オリックス
マルティネス 捕手 中日
山田遥楓 内野手 西武
加藤豪将 内野手 マイナー
江越大賀 外野手 阪神
退団 移籍先等
金子千尋 投手 自由契約
古川侑利 投手 ソフトバンク
長谷川凌汰 投手 打撃投手
石川亮 捕手 オリックス
佐藤龍世 内野手 西武
渡邉諒 内野手 阪神
高濱祐仁 内野手 阪神
杉谷拳士 内野手 引退
ヌニエス 内野手 メキシカンリーグ
近藤健介 外野手 ソフトバンク
予想された事とはいえ、優勝チームから１６．５ゲーム離された最下位に終わった日本ハム。話題性十分のビッグボスこと新庄剛志。しかし、前監督からの負の遺産を抱えた割には健闘した方だろう。特に若手の育成では、二桁勝利の伊藤大海、新人で９セーブ１６ホールドの北山亘基。打者では首位打者獲得の松本剛、１８本塁打の清宮幸太郎、１４本の万波中正……など今年以降の期待が持てる選手を育て上げた。ただ、近藤健介の穴は余りにも大きいにもかかわらず、期待を抱かせる新外国人の補強が皆無では今年も苦しいだろう。
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