
オープン戦が始まったプロ野球。一流選手や人気選手の動向も気になるが
ファンとしては、ドラフト入団した期待のルーキー達をもチェックしたい
今回はドラフト1位で入団した大卒ルーキーのリポート
大学日本一遊撃手・宗山塁
大学、いやアマ球界を代表する遊撃手と言われる宗山塁。その守備力には定評があったが打撃面でも成長を遂げ、2024年ドラフト会議では5球団からの指名を受け、抽選の結果楽天に入団。開幕一軍はもちろん、レギュラー獲りの可能性も有り。
広島県三次市出身で、高校は名門の広陵へ進学。夏の甲子園に2回出場。その後、明治大学へ。1年の春から遊撃手のレギュラーに定着し、2年の秋には東京六大学の首位打者獲得。守備力だけではなく、打撃でも実績を残してきた。
最終学年の昨年は侍ジャパンにも代表選出されたが、右肩骨折で試合出場は無しに終わった。秋季リーグ戦では守備でも打撃でも活躍し、通算114安打で東京六大学リーグ歴代10位に並んだ。
10年に一人の逸材とも言われ、『打てる遊撃手』を目指す宗山。しかし、ドラフト1位、学年ナンバーワン遊撃手と言われても、正位置が確約される程プロは甘くない。レギュラーは自力で掴み取るしかない。
楽天には昨年ショートのレギュラー確保した村林一輝が控える。球際の強さと強肩が売りで、打撃では今一つだがルーキーに簡単に明け渡す訳にはいかない。これからオープン戦で正位置を巡るバトルが繰り広げられるが、軍配はどっちに……。
急成長の外野手・西川史礁
宗山が六大学のスターなら、『実力の東都』で3年時に頭角を現してきたのが、青山学院大学の西川史礁。こちらも、高校野球の名門龍谷大平安出身で青山学院大学へ進学し、3年時に外野のレギュラーを獲得。
その年の春秋リーグ戦連覇や、全日本大学野球選手権大会優勝に貢献。強打の外野手として青山学院大学の4番を務め、MVPとベストナインにも選ばれる活躍。2024年には宗山と同様に侍ジャパン代表にも選出され、ロッテに1位指名で入団。
持ち味はフルスイング。ただ闇雲に振り回している訳ではなく、タイミングを取って左足を踏み出す時も見極めて長くボールを見ている。また、俊足、強肩の持ち主でショートも経験。内外野を問わず守れるのは強みになりそう。
ただ、ロッテの外野手は超一流選手はいないが粒揃いともいえる陣容。ベテランから若手まで強打、好守など持ち味があり一角を崩すのは簡単ではない。売りである長打力を武器にレギュラー争いに食い込めるか。