ストレートて圧勝したパ・リーグ王者ソフトバンク
一方のセ・リーグは熱戦の末、最終戦にもつれ込む
10月21日に決着するCMシリーズファイナルの行方は?
B連勝の三連戦
戦前は投の巨人、打のDeNAというのが大方の予想。更に、エース東克樹が離脱した上に、中継ぎ、抑えも巨人が上。いくら破壊力リーグナンバーワンの打線を擁するとはいえ、DeNAが不利と思われていた。
しかし、ふたを開けてみるとケイ、大貫晋一、吉野光樹という先発投手が好投。3試合を2失点と巨人打線を完封。ただ、看板の打線は3戦共に7安打2得点と奮わなかった。しかし、集中打こそ無いものの勝負どころの1点が効果的。
一方の巨人は戸郷翔征、菅野智之の2枚看板で落としたのは誤算。第3戦も尾を引いて3連敗として崖っぷちに追い込まれる。打線はDeNAより更に深刻で、3試合で僅か14安打2得点では勝てるはずもない。
G逆襲のニ連戦
後がない巨人は第4戦で坂本勇人が躍動。1ー1の7回ヒットで出ると、次打者中山礼都のヒットで三塁ベースへ迫力のヘッドスライディング。更に、岸田行倫のセーフティスクイズで再びホームベースへ飛び込み、ナインに奮起を促す。
それに応えて、この回3点をあげて勝負を決めた。一方のDeNAは相変わらず打線爆発という見せ場はなく、この試合は戸柱恭孝の一発だけに終わり3安打と沈黙。1番から5番まで全て1割台という貧打に陥ってしまう。
その流れは第5戦にも続き、DeNAは7安打こそ放ったが無得点。巨人も3安打に留まり、中山のプロ入り初ホームランだけの1ー0の辛勝。これで、巨人のアドバンテージの1勝を含めて3勝3敗の五分で最終戦へ。
最終戦、決着は
それにしても、これ程貧打のCMシリーズは稀ではないだろうか。どちらも打線は迫力を欠いているが、持ち前の長打力が発揮出来ないDeNAは特に深刻。中軸が全て1割台のままでは、短期決戦だけに打線の入れ替えも必要では……。
ムードでは連勝で五分に追い付いた巨人だが、相変わらずの貧打では乗っている状況とは言えまい。両チーム共に打線の起爆剤となる選手が現れるか否かが勝敗を分けそうな気がする。
予告先発は第1戦と同じ、戸郷とケイ。前回の登坂で巨人を6回1安打に抑えたケイに託すDeNA。第1戦で戸郷から一発を放ったが、ここ3試合無安打の佐野を筒香嘉智に代える等の勝負に出られるか。両監督の采配が明暗を分けそう。