3月22日アメリカで行われた男子テニスATP1000のマイアミ•オープンで錦織圭がまた格下選手に敗れ、2回戦で姿を消した。
フロリダ州ブラデントンのIMGアカデミーに拠点を置いている錦織にとって、マイアミ大会は地元のようなもので、今回が10回目の出場。
相性も良くて2016年には準優勝になっている。
「テニスのフィーリングは悪くない。コートの感触も良くて今のところいい感じです」と、手応えを口にしていた。
第5シード錦織は2回戦からの登場。一方の世界ランキング44位のD・ラヨビッチ(セルビア)は1回戦P・クエバス(ウルグアイ)を接戦の2━1で敗って勝ち進んできた。
第1セット錦織は一度もラヨビッチにブレイクポイントを許さずに6━2で先取。
しかし、第2セットになって錦織はファーストサービスが入らなくなり、ポジションを前にしたラヨビッチに対応出来なくなって第5、第7ゲームと続けてブレイクを許し、2━6で落としてタイに持ち込まれる。
第3セットになって錦織はサーブが改善されてファーストサービスの確率が70パーセントに上がってくる。
しかし、第7ゲームでブレイクポイントを握られて、まさかのダブルフォールトでブレイクダウン。
第8ゲームで2本のブレイクポイントのチャンスがありながらものにする事が出来ずに3━6に終わり、セットカウント1━2で逆転負け。
「ラヨビッチは第2、第3セットでレベルを上げ、ベースラインから安定したプレーをし始めていた。第1セットのようなミスをあまりしなくなった。サービスも良くなっていた」
ATP公式サイトでの錦織のコメント。
今年の錦織は6大会に出場して、年初のブリスベン国際を制し、全豪オープンベスト8、ABNアムロ世界テニス•トーナメントベスト4までは順調と言える成績を挙げていた。
しかし、ドバイ•テニス選手権2回戦敗退、BNPバリバ•オープン3回戦敗退、そして今大会のマイアミ•オープン2回戦敗退と、3大会連続で序盤戦で姿を消す事になってしまった。
どこか故障を抱えているなら仕方ないが、そんな素振りは伺えない。
精神的なものなのか原因は分からないが、以前に比べて必死さが伝わってこないと感じるのは私だけだろうか。
これから5月26日から始まる全仏オープンに向けてヨーロッパ各地でクレーコートでの戦いが始まるが、このままでは3月18日現在世界ランキング6位の座を維持していけるのか不安になる。
私自身は大坂なおみみたいに頻繁なコーチの入れ替えは賛成は出来ないが、今の錦織の現状を打破する為にはコーチ陣の入れ替えの必要もあるのだろうか……、と考えてしまう。