プロ野球は2023年スタートに向けてキャンプイン。今年は3月にWBCが開催されるので代表選手は早めの調整になるが、その他の選手達も刺激を受けて例年よりも仕上がりが早くなりそう。各球団とも例年通り退団、移籍、新入団などでガラリとレギュラーメンバーが変わるケースもありそう。まずはセ・リーグから新しい顔ぶれと戦力分析をしてみたい。(ドラフト入団選手は除く)
ヤクルト
入団 元所属
ケラ 投手 ドジャース
ピーターズ 投手 パイレーツ
エスピナル 投手 レッズ
成田翔 投手 ロッテ
沼田翔平 投手 巨人
三ツ俣大樹 内野手 中日
退団 移籍先等
マクガフ 投手 ARI
スアレス 投手 マイナー
コール 投手 自由契約
嶋基宏 捕手 一軍コーチ
内川聖一 内野手 九州アジアリーグ
坂口智隆 外野手 引退
キブレハン 外野手 自由契約
リーグ連覇のヤクルトだが打撃陣は三冠王・村上宗隆、山田哲人、塩見泰隆、オスナ、サンタナと盤石だが、二桁勝利の先発投手が不在の上に守護神マクガフのメジャー移籍でピンチ。外国人や成田翔などの加入はあるが安心の補強とは言えない。エース小川泰弘や若手の高橋奎二、原樹理などの完全な一本立ちと、新しい抑えの確立が三連覇への必須条件になる。そして、村上の昨年並みの活躍と、新エース奥川恭伸の復活が日本一奪回の鍵を握る。
DeNA
入団 元所属
笠原祥太郎 投手 中日
ウェンデルケン 投手 ARI
京田陽太 内野手 中日
西巻賢二 内野手 ロッテ
アンハギー 外野手 マイナー
退団 移籍先等
ロメロ 投手 マイナー
クリスキー 投手 退団
砂田毅樹 投手 中日
三上朋也 投手 巨人
有吉優樹 投手 引退
嶺井博希 捕手 ソフトバンク
高城俊人 捕手 ブルペン捕手
倉本寿彦 内野手 戦力外
山下幸輝 内野手 引退
細川成也 外野手 中日
意外なと言っては怒られるかもしれないが、予想以上の躍進で2位のDeNA。こちらも、佐野恵太、牧秀悟、宮﨑敏郎の和製クリーンアップに、昨年は不調だったがソトが加わる重量打線は今年も健在。やはり、ヤクルトと同様に不安は投手陣。大貫晋一も11勝と活躍したが、本当に安心して任せられる先発は左腕のエース今永昇太だけといっても過言ではあるまい。抑えには山﨑康晃が今年もどっしり控えているが、笠原祥太郎とウェンデルケンの補強では心許ない気がする。
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阪神
入団 元所属
ケラー 投手 マイナー
ビーズリー 投手 マイナー
大竹耕太郎 投手 ソフトバンク
渡邉諒 内野手 日本ハム
高濱祐仁 内野手 日本ハム
ノイジー 外野手 マイナー
ミエセス 外野手 マイナー
退団 移籍先等
藤浪晋太郎 投手 アスレチックス
アルカンタラ 投手 韓国リーグ
ガンケル 投手 ソフトバンク
斎藤友貴哉 投手 日本ハム
小野泰己 投手 オリックス
尾仲祐哉 投手 ヤクルト
陽川尚将 内野手 西武
マルテ 内野手 退団
ロドリゲス 内野手 退団
糸井嘉男 外野手 引退
ロハス・ジュニア外野手 退団
江越大賀 外野手 日本ハム
メジャー移籍で藤浪晋太郎は抜けたが、大エース青柳晃洋に西勇輝、伊藤将司と若手の西純矢の成長を加味すれば、抑えの岩崎優に繋ぐ中継ぎ陣営も心強いので投手に関しては心配はなさそう。問題は4番に定着出来ない大山悠輔と佐藤輝明のレベルアップが絶対条件になる打線。脇を固める近本光司、糸原健斗はいるが、大山、佐藤と組む外国人大砲の補強も十分とは言えないのは不安材料。足を絡めた攻撃が悲願の優勝には不可欠になる。
巨人
入団 元所属
ルシアーノ 投手 マイナー
三上朋也 投手 DeNA
グリフィン 投手 ブルージェイズ
ロペス 投手 メッツ
ビーディ 投手 パイレーツ
松田宣浩 内野手 ソフトバンク
ブリンソン 外野手 マイナー
オコエ瑠偉 外野手 楽天
長野久義 外野手 広島
退団 移籍先等
利根千明 投手 広島
山口俊 投手 退団
井納翔一 投手 指導者
桜井俊貴 投手 スカウト
デラロサ 投手 自由契約
ビエイラ 投手 マイナー
メルセデス 投手 ロッテ
平間隼人 内野手 九州アジアリーグ
いつも金の力で大物選手を獲得する巨人。しかし、今季は投手を中心に数的にはともかくとして、現有戦力を脅かす存在はほぼ見当たらないといっても過言ではあるまい。ロペスにしても、ビーディにしてもメジャーである程度の経験はあるが中継ぎとしての起用になるはず。打者でもオコエ瑠偉はブレイクする可能性がなきにしもあらずだが、松田宣浩、長野久義は色々な意味で若手の手本にはなるだろうが、レギュラー奪取は厳しいのではないだろうか。現有戦力だけでも十分に優勝は狙えるが、あとは監督次第というところか。
広島
入団 元所属
利根千明 投手 巨人
デビットソン 内野手 マイナー
退団 移籍先等
菊池保則 投手 打撃投手
山口翔 投手 九州アジアリーグ
白濱裕太 捕手 スコアラー
安部友裕 内野手 引退
正随優弥 外野手 楽天
長野久義 外野手 巨人
このところ、4年連続Bクラスと低迷が続いている広島。投手では森下暢仁、大瀬良大地、九里亜蓮、床田寛樹の先発組に、抑えの栗林良吏と揃ってはいるがチーム別の成績で見ると防御率、被安打、被本塁打が全てリーグ5位。これではチーム打率、安打数とリーグトップながら20本塁打ゼロの打撃陣では苦しいのが目に見えている。それなのに、投手で現役ドラフトで獲得した利根千明とマイナーのデビットソン内野手だけの補強。これでは心機一転で替えた新井貴浩監督が苦しむのが目に見えている。
中日
入団 元所属
砂田毅樹 投手 DeNA
涌井秀章 投手 楽天
カリステ 内野手 メキシカンリーグ
細川成也 外野手 DeNA
アキーノ 外野手 レッズ
アルモンテ 外野手 メキシカンリーグ
退団 移籍先等
笠原祥太郎 投手 DeNA
大嶺祐太 投手 引退
A.マルティネス捕手 日本ハム
山下斐紹 捕手 引退
京田陽太 内野手 DeNA
阿部寿樹 内野手 楽天
三ツ俣大樹 内野手 ヤクルト
福留孝介 外野手 引退
平田良介 外野手 引退
広島と同様に低迷が続く2022年最下位の中日。チーム防御率、失点数はいずれも阪神に次ぐ2位と健闘。大野雄大、柳裕也、小笠原慎之介の先発陣に加わる涌井秀章が従来の力を発揮出来るなら、抑えにP.マルティネスが控える投手陣は期待が持てそう。問題は広島と同様に打撃陣。大島洋平をはじめとして岡林勇希、阿部寿樹と打率を残せる選手はいるがチーム本塁打王が14本のビシエドでは苦しい。メジャー41本塁打というアキーノが長打力を発揮出来るか否かに懸けるのではやはり苦しいか。
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