マー君こと田中将大が12月3日、来シーズンの楽天との契約を結んだ。今シーズンはまさかの4勝9敗という成績に終わり、その去就が注目されていたが、2年契約を全うして来シーズンも楽天のユニフォームを着る決断を下した。今年は故障による出遅れもあった上、初登板後も波に乗り切れず勝ち星を伸ばす事が出来なかったが、来年こそは『伝説のエース』復活となるか注目される。
今シーズンの田中将大
昨年、ニューヨークヤンキースとの7年契約が終了した田中将大。ヤンキースとの再契約や他球団からのオファーの可能性もあったが、日本プロ野球史上最高年俸9億円で楽天と2年契約、日本球界復帰の道を選んだ田中。8年前、24勝0敗で楽天初のペナントレース優勝と、日本一を置き土産にメジャーに渡って7年間名門ヤンキースのローテーションを守ってきた。
そんな、『伝説の男』の復帰に楽天ファンはもちろん、他球団のファンからも注目されてキャンプに臨んだ田中。おなじみのエースナンバー18を背に開幕2戦目を予定していたが、3月25日右ヒラメ筋損傷と診断されて登板回避。4月17日の日本ハム戦で復帰後初登板したが、中田翔などにホームランを喫し、5回3失点。2012年以来の敗戦投手になってしまう。
2回目の先発となった4月24日の西武戦は6回1失点で復帰後初勝利で史上139人目の通算100勝を達成。しかし、その後は好投しても味方打線の援護が無く勝ち星が上がらない。田中の登板時に限って主力が打てない。途中降板した途端、得点が入るなど、故意に田中を貶めているのではと思いたくなるゲームが続いて、次第に調子を崩していったシーズンだった。
防御率3.01はパリーグ5位。先発して6回以上投げて自責点3以内のクオリティスタートは回数、率ともに3位タイ。もちろん、渡米前の田中の成績と比べたら見劣りはするが、4勝9敗という投手の内容ではない。成績低迷の原因はひとえに、パリーグダントツの登板時の援護点数の少なさ。打撃陣のレベルアップと、優秀な外国人打者の獲得は球団にとって急務となる。
復活なるのか田中将大
「本当に振り返りたくない。本当に悔しかったし、こんなに苦しんだシーズンはNPB、MLBでもなかった。ここまで結果がついて来なかったのは、とにかく辛かった、しんどかった」12月4日、楽天生命パークで開催された【ファン感謝祭2021】での田中のインタビュー内容。安定感ある投球を続けながらも、白星という結果につなげられなかった悔しさが現われている。
感謝祭の前日に来シーズンの契約を結んだ田中。しかし、2年契約だが今シーズン終了後に見直すという項目が付いている。私は当然、来シーズンはメジャー復帰するものと思っていた。特に決断という難しいものではなかったという田中。「MLBのロックアウトとか全く関係ない。自分の気持ちだけだった」とも感謝祭で明かした田中。
昨年メジャーを去る時はもちろん、今回の残留に対してもヤンキースファンから残念の声が聴かれる。しかし、「話したのは最近だけど、おそらく残留というのは前から感じていた。やられたらやり返すというのは一番持っている選手」という石井監督。「来シーズンこそは一番高い所まで、みんなで行けるように」と誓った田中。メジャーの前に、まずは日本一奪回へ来年は勝負の年になる。
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