コロナウイルス禍で制限されていた観客数が緩和されて、球場に久し振りに大観衆の声援が響いていた。セ・パ同時に始まったプロ野球ＣＭファーストステージは予想に反して、どちらも第２戦で決着が付いてしまった。しかし、全４試合とも熱戦でどちらに勝ちが転がるか分からない緊迫したゲームで、見応えたっぷりの戦いぶりだった。
結果はセ・リーグが３位の巨人。パ・リーグは２位のロッテという結果に終わった。ただ、気になったのはコロナウイルス禍の特別ルール。延長戦が無く９回で終了。これはペナントレース中も続けられていたが、観客数が緩和されているのに試合時間だけ短縮する意味が分からない。パ・リーグの１勝１分で勝負ありには納得行かなかったファンも多かったはず。
熱戦❗セ・リーグの２試合
やはり、短期決戦だけに初戦を取った方が有利になるのは自明の理。その点、阪神は今最も勢いのある若手高橋遥人。巨人は今年不調だったとはいえ、エース菅野智之を第一戦の先発に選んだのは両チームとも納得の人選。両投手共に期待に違わぬ好投で４回までは３人ずつに抑える投手戦を展開。
先手は巨人。５回表一死１、３塁から吉川尚輝の中前タイムリーで１点先取。６回には二死から坂本勇人の左前安打、丸佳浩の四球から、ウィーラーの２点タイムリーで３－０。菅野の調子を考えれば、この時点で勝負あり。阪神は９回二死満塁と抑えのビエイラを攻めたが、一本が出ず４－０の完封負け。
第２戦、後のない阪神は今年の最多勝投手の青柳晃洋の先発。打線が２回裏、巨人先発の高橋優貴から新人佐藤輝明のタイムリー２塁打で先制。更に、中野拓夢のタイムリーで２点目。しかし、巨人は直後の３回表無死満塁から松原聖弥の左前タイムリー、二死満塁から丸の２点タイムリーで逆転。その後、阪神は巨人を上回る１１安打を放つも、あと一本が出ないで４－２で連敗。巨人が連勝で勝ち上がった。
熱戦❗パ・リーグの２試合
第一戦の先発投手、楽天は則本昂大と順当な人選に対して、佐々木朗希と攻めの器用のロッテ。その期待に応えて、２回自らのエラーで献上した１点だけの、６回１失点１０奪三振の好投を見せた佐々木。打線も佐々木に応えて３回裏一死満塁のチャンスに、レアードの２点タイムリー、安田尚憲の犠飛で逆転。
佐々木を崩せない楽天が、国吉佑樹に代わった７回表反撃。３四球と乱れた国吉に代わりマウンドに、上がった唐川侑己から二死満塁のチャンスに逆転の３点二塁打で４－３と逆転。しかし、８回裏、まさかのエチェバリアの同点本塁打で追い付いたロッテ。９回裏には一死２塁で代打、佐藤都志也のライトへのサヨナラツーベースで逆転。
児嶋和哉、岸孝之の先発で始まった第２戦は点の取り合い。２回表に楽天が炭谷銀仁朗、山崎剛の連続タイムリーで先制。その裏直ぐにロッテは岡大海の併殺の間に１点。４回裏には山口航輝の二塁打で同点。その後も両者得点を加えて４－３の７回裏、ロッテがマーティンのホームランで同点。結局、９回表４－４の同点時で試合終了。今大会の特別ルールで延長戦が無いため、１勝１分から例え楽天が第３戦に勝利して１勝１敗１分と並んでも、ペナントレース上位のロッテの勝ちが確定。何ともスッキリしない幕引きで終了。
ファイナルステージの日程
セ・リーグ日程
１１月１０日 ヤクルト－巨人 （神宮 １８：００）
１１月１１日 ヤクルトー巨人 （神宮 １８：００）
１１月１２日 ヤクルトー巨人 （神宮 １８：００）
１１月１３日 ヤクルトー巨人 （神宮 １８：００）
１１月１４日 ヤクルトー巨人 （神宮 １８：００）
１１月１５日 ヤクルトー巨人 （神宮 １８：００）
パ・リーグ日程
１１月１０日 オリックスーロッテ （京セラＤ大阪 １８：００）
１１月１１日 オリックスーロッテ （京セラＤ大阪 １８：００）
１１月１２日 オリックスーロッテ （京セラＤ大阪 １８：００）
１１月１３日 オリックスーロッテ （京セラＤ大阪 １８：００）
１１月１４日 オリックスーロッテ （京セラＤ大阪 １８：００）
１１月１５日 オリックスーロッテ （京セラＤ大阪 １８：００）
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