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石川遼、日本プロ選手権で3シーズンぶりの復活優勝!

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鹿児島県いぶすきGCで行われた国内三大大会の一つ、日本プロ選手権で石川遼が一時7打差から追い上げて3シーズンぶりの優勝を逆転で決めた。

ツアー制覇は2016年8月のRIZAP•KBCオーガスタ以来の通算15勝目となった。

● ハニカミ王子から日本のトッププロに

石川遼の名前が一躍有名になったのは2007年5月に行われた、『マンシングウェアオープンKSBカップ』。高校入学1ヶ月の15歳の高校生が、ツアー初出場でいきなり優勝をさらってしまった。今回の日本プロ選手権と同様に大会初日が天候不順のために中止になり、2日目と3日目の予選ラウンドの後、最終日に2ラウンド行われる強行軍。

初日72、2日目69で予選突破した石川は第3ラウンドを69でまとめると、続いて行われた第4ラウンドで66のハイスコアをマークして、あれよあれよという間に並み居る強豪プロを尻目に、2位の宮本勝昌に1打差つけて優勝をさらってしまった。

それまで、男子ツアーでのアマチュア選手の優勝は1980年『中四国オープン』の倉本昌弘だけ。27年ぶりの快挙と同時に、この優勝は『世界最年少優勝記録』としてギネス•ワールド•レコーズに認定される。その優勝インタビューで石川のはにかみながらの初々しい受け答えに、アナウンサーが前年甲子園を湧かせた斎藤佑樹のニックネーム『ハンカチ王子』を意識してか、思わず『ハニカミ王子』と言ったところ、瞬く間に浸透してしまった。

翌2008年1月にプロ転向して、16歳3ヶ月24日の史上最年少ツアープロになった。無印から一躍注目される存在になっただけに、簡単に優勝する事は出来なかったが、8月にツアー外の『関西オープン』でプロ転向後初優勝を飾ると、11月の『マイナビABCチャンピオンシップ』でプロ転向後ツアー初優勝。2008年の獲得賞金は賞金ランキング5位の106,318,166円。史上最年少の1億円突破。

その後、日本のトッププロとして2012年までツアー10勝。翌2013年から本格的にアメリカツアーに参戦。

● 挫折のアメリカツアー挑戦から復活へ

2013年から参戦のアメリカツアー。しかし、そんなに甘くはなかった。このシーズンは最高位10位タイで半数近くは予選落ちという屈辱を味わう。翌2014年も2位タイを始め3度のトップ10はあったものの優勝に届く事はなかった。更に、石川のアメリカツアー参戦と入れ違いにプロ転向した同学年の松山英樹がデビューと同時に4勝を挙げ、史上初の『ルーキー賞金王』に輝き1年遅れでアメリカツアー参戦。いきなりメモリアル•トーナメントを制覇する等の大活躍を見せ、完全に主役の座を奪われてしまう。

2015年、2016年は日本ツアーで各1勝挙げるものの、腰痛に悩まされてアメリカツアーでは全く奮わなかった。2017年に腰痛の悪化による長期離脱から復帰したが、低迷してアメリカツアーのポイントランキングでシード圏外になってしまう。

2018年、日本ツアーに復帰と同時に前会長の宮里優作に請われ、選手会長に就任。約6シーズンぶりに国内フル参戦したが未勝利に終わった。今年も腰痛で離脱、復帰を繰り返す日々。5月以降、腰痛予防のために器具を使った筋トレを週3日「酸欠や筋肉痛になるまで追い込んだ」という。「年齢を重ねてきて、今までのゴルフが出来なくなってきた」とも明かした。 

そして、復活をかけた今大会。奇しくもデビュー戦初優勝と同様に天候不順で1日目が中止。金曜日に行われた第1日目、「奇跡が起きたという事もなく、6アンダーで回れてもおかしくない内容だと思います。スイングやドライバー、パットの感覚が安定している」と、手応えを感じながらのトップタイの6アンダー。

しかし、その手応えとは裏腹に日曜日朝からの第3ラウンドはアイアンショットがままならぬ状態で、4番ボギー、5番、6番が連続ダブルボギー。更に、11、12番もボギーで、首位ノリス(南アフリカ)とは7打差と苦しい位置。その後、ノリスも崩れて結局は第1日目、2日目トップタイで、同じラウンドが続いた黄重坤との優勝争いになる。第4ラウンド16番までで黄が2打差リード。しかし、その黄が17番で池に落としてダブルボギー。

そのまま、プレーオフに突入。この日37ホール目の18番(パー5)。二人共ツーオンからのイーグルパット。先に狙った黄が外して、石川は4メートルのパットを残す。そのパットがカップに吸い込まれると、石川は握りしめた拳を突き上げた後、何度も雄叫びを上げた。

「最後のパットは今までの優勝の中でも一番興奮したかもしれない。夢なのかなと思った。本当に信じられない」と、うれし涙を流した。

今大会前までの世界ランクは日本人17番目の300位。この優勝で113位アップの117位に急浮上。「代表に入りたい。これでワンチャンスつかみに行けるかな」と、地元の埼玉で開かれる東京オリンピックに意欲を示した。そして、アメリカツアー再挑戦についても、「今の自分のゴルフが出来ればすごく楽しみ。世界の選手が何をやっているかを基準にしていきたい」と、前を向いた。また、石川から目が離せないシーズンになりそうだ。

 

 

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