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外国人騎手の席捲

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JRA、日本中央競馬会のレースは外国人騎手の活躍に席捲されている。

2015年、外国人騎手の通年免許を取得したミルコ・デムーロとクリストフ・ルメール。

最初の2年は戸崎圭太、福永祐一の踏ん張りがあって持ち堪えたが、一昨年、昨年とリーディング争いはルメールとデムーロの独壇場となってしまいました。

とくにルメールは昨年215勝を挙げて、2005年に武豊が作った年間勝利数212勝をあっさり更新してしまいました。

二人の他に短期免許取得で外国人騎手が常に数人来日して騎乗していて、今や日本の競馬界は外国人天国と化している状態です。

ルメール、デムーロの二人は特に重賞レースでの実績が素晴らしいのは確かです。

しかし、最近は有力馬はほとんど外国人騎手に回っている状態です。
馬主、調教師も生活が掛かっているのですから勝てる可能性の高い騎手に依頼したいのは山々でしょうが、最近はとにかく有力馬は外国人騎手に乗せておけば良い、という風潮になっている。

私は日本人のトップ騎手と外国人騎手の技量は差は無いと思っています。
しかし、競馬は強い競走馬に乗らないと勝つ可能性が低くなるのは否めない事実です。

今のように外国人騎手にばかり有力馬を回していては、競争原理も働かず、ただいたずらに外国人騎手に賞金を稼がせているだけに終わります。

まだ、実績のあるトップクラスの日本人騎手は有力馬の騎乗依頼が減ったとはいえ、それでもこれまでの縁である程度有力馬が回ってきますが、中堅以下新人クラスになると有力馬どころか騎乗依頼も極端に減っている状況です。

そもそも、何のために外国人騎手の騎乗を許可したのか分かりません。
一説には日本人騎手の技量向上につながるとも言われていますが、若手騎手は実際に騎乗して技術を磨いていくものです。
その騎乗機会を奪っていては技術向上も何もあったものではありません。

生粋の日本人騎手は数十倍の難関な試験を突破して、競馬学校で教育を受けて一人前の騎手を目指しています。

それを、一応試験はあるとはいえ学校教育も受けないでいきなり外国人騎手や地方競馬出身のベテラン騎手に乗り込まれては、せっかく厳しい訓練を受けてきた者に対してあまりにもむごい仕打ちといえないだろうか。

15歳の夢を目指して競馬界に身を投じた少年少女に対して、JRAはあまりにも無責任と思うのは私だけだろうか。