先週も色々なスポーツが注目されました。国内外のゴルフ、野球、サッカー
更には女子バレーボールのネーションズリーグ決勝戦、そして将棋の叡王戦
え、将棋もスポーツと思われる方もいるでしょう。が、将棋も頭のスポーツ
ということで、今回は八冠藤井聡太の叡王戦と、決勝進出の女子バレーボールのリポート
伊藤匠七段、藤井八冠の牙城崩す
叡王戦
藤井聡太叡王 〇⚫⚫〇⚫
伊藤匠七段 ⚫〇〇⚫〇
ついに、その時がきた。将棋界の殆んどの最年少記録を塗り替え、史上初の八冠に輝いた藤井聡太が初めてタイトルを失った。藤井の独走に待ったを掛けたのが同じ21歳の伊藤匠七段。今後棋界をリードするであろう若き二人のリポート。
今更、説明する必要もないであろう藤井。史上5人目の中学生でプロ棋士の四段昇格後、デビュー29連勝を果たし、数々の棋戦で優勝。その藤井が強豪の先輩棋士達を倒して最年少タイトルを獲得したのは2020年7月の棋聖戦。
そこから怒涛の快進撃を開始。組分け等でタイトル挑戦には年数が掛かる棋界で、猛スピードでの飛躍を遂げ2022年に六冠。翌23年6月には名人位、10月には王座戦を制し、21歳にして史上初の全八冠制覇の偉業を達成した。
一方の雄、藤井と同学年の伊藤。小学生の頃から全国大会で活躍し、藤井にも勝利している逸材。奨励会入りは藤井に一年遅れの2013年9月。四段昇格は藤井に遅れる事4年の2020年。藤井ほどの派手さはないが着実に力を蓄える。
藤井全盛の中、2023年竜王戦で初めてタイトル戦で相まみえるも、一矢も報えず4連敗。また、同年の49期棋王戦の挑戦も1持将棋3敗と撥ね付けられる。しかし、第9期叡王戦の予選も勝ち抜き、翌年開幕の挑戦権を獲得。
伊藤の三度目の正直なるかで注目された叡王戦。藤井は先手番で第一局を制したが、その後連敗。第四局で追い付き最終戦へ縺れる。終盤戦に藤井の疑問手が出て、伊藤が制した。藤井時代から2強へ変わるのか、再びの激突を待ちたい。
ネーションズリーグ女子決勝進出
ネーションズリーグ 予選ラウンド
トルコ開催
日本〇3ー2トルコ
日本〇3ー0ブルガリア
日本〇3ー0ドイツ
日本⚫0ー3ポーランド
中国開催
日本⚫2ー3ブラジル
日本〇3ー0フランス
日本〇3ー1中国
日本〇3ー1ドミニカ共和国
日本開催
日本〇3ー0韓国
日本⚫2ー3カナダ
日本〇3ー0セルビア
日本⚫0ー3アメリカ
ファイナルラウンド
準々決勝 日本〇3ー0中国
準決勝 日本〇3ー2ブラジル
決勝 日本⚫1ー3イタリア
約40日間にわたって繰り広げられたバレーボール・ネイションズリーグ女子。エースで主将の古賀紗理那を中心に全15試合戦って初の準優勝という結果を残した日本。いよいよ、来月のパリオリンピックでのメダルへ向かう。
ただ、このネーションズリーグの準優勝という成績が現時点での実力とは言えない。日本は今大会オリンピック出場を最大目標にベストメンバーを揃えて戦ってきたが、既に出場を決めていて積極的に若手を起用していた国もあるからだ。
と同時に、ほぼベストメンバーで最後まで戦った日本は丸裸にされたも同然。本番のパリオリンピックでは対策を練られて思わぬ苦戦を強いられる場合もありそう。それでも、世界の強豪国を相手の銀メダルは自信にはなりそう。
やはり課題は長身のアタッカーがいる、文字通り世界の壁対策だろう。その高さにブロックで弾かれるケースは度々見られた。古賀や石川真佑というアウトサイドヒッターに限らず、ミドル、そして日本得意のバックアタックの多用。
多彩でスピードのある攻撃と、日本の伝統でもある粘りの守りでチャンスを見出だせるかが鍵になる。本番まであと一月。今大会の疲れを癒し、リフレッシュしてパリでの弾ける笑顔を期待したい。
パリオリンピック1次リーグ組み合わせ
A組
フランス
アメリカ
中国
セルビア
B組
ブラジル
ポーランド
日本
ケニア
C組
イタリア
トルコ
オランダ
ドミニカ共和国