日本最古の格闘技と言われる大相撲。その歴史は日本書記、古事記から古墳時代までさかのぼると言われる
しかし、その時代と共に色々な変革が行われ、現在の大相撲の形が出来たのは江戸時代からとも言われる
大相撲の歴史を繙くと年4場所とか、1場所は10日、11日制。大関は3場所負け越しで関脇に陥落……
様々な改革、変更があって現在に至っている。横綱照ノ富士がまた休場。それなら横綱の降格も必要では
照ノ富士また休場
先場所10回目の優勝を果たした横綱照ノ富士がまた休場。今場所で横綱在位19場所になるが、その内11場所が休場という状況。怪我で序二段まで番付を下げ、復帰して横綱にまで昇進した照ノ富士の不屈の精神には敬意を表する。
しかし、半分以上の休場は余りにも多く横綱の責任を果たしているとはいえない。大型化した現在の相撲界は負担が大きく、誰しもなにがしかの怪我を抱えていると言われている。
それが原因で最近も霧島、貴景勝が大関から陥落したばかり。その点、横綱だけは何回休場しても番付が下がる事はない。怪我の治療や体調を整えるために休場と出場の繰り返し。これでは公平とは言えないのではないだろうか。
決して照ノ富士を責めているのではないが釈然としない。そこで横綱は3場所連続休場や負け越しで大関に陥落にしてはどうか。力のある横綱なら、連続優勝などの成績で再び横綱昇進も可能なはず。協会には時代に合った英断を望みたい。
大関巡る悲喜交々
上記したように、大型化した現代の角界ではぶつかり合った時の衝撃が体に与える影響は計り知れない。その上、高い土俵から転落して大怪我を負う危険は日常的。その結果、実力のある力士達が休場に追い込まれ番付を下げていく。
今年、5月、7月と連続して霧島と貴景勝が大関陥落。二人とも怪我が回復しないまま土俵に上がり、途中休場などしながら降格の憂き目にあっている。先場所10勝での復帰を目指した霧島は8勝止まりで、関脇から再び上を目指す。
幸い、霧島は怪我が回復したようで今場所は期待が持てそう。一方、深刻なのは貴景勝。首を痛めて本来の強烈な頭からのぶちかましが出来ず、圧倒的な攻めが見られない。今場所10勝以上で再昇進出来るが、今の首の状態では苦しいか。
陥落する力士と反対に今場所大関昇進に挑むのが関脇大の里。幕内4場所目の先場所、初めて2桁勝利はならず9勝6敗。しかし、小結と関脇で12勝、9勝で今場所の成績次第では大関昇進もあり得る。幕内5場所目での昇進なるか。
秋場所の優勝争い
今場所の優勝争いの本命は大関琴桜。昨年の九州場所から5場所連続2桁勝利と安定感は随一。ただ前半での取りこぼしがあり、優勝は出来ていない。相手をよく見て対応する独特の相撲で、中日まで連勝が出来れば悲願の優勝に手が届く。
それには、これまで通りに、遮二無二出るのではなく、しっかり立ち合って受け止めてから出るのが大事。もっと速い攻めという評論家もいるが、これが恵まれた体を活かした琴桜の相撲。受けて攻める相撲で今場所の主役になれるはず。
対抗には大関を狙う大の里。先場所は取り口を研究されて苦戦する場面も見られたが、序盤1勝3敗から巻き返しての9勝は実力の証。右差しからの相撲に進歩が見られるが、攻めながら差す相撲を身に付ければ、正に鬼に金棒。
横綱不在で混戦も予想されるが、琴桜、大の里に続くのは怪我が癒えた霧島。相変わらず稽古熱心で序盤波に乗れれば優勝2回の経験が活きてくる。面白いのは先場所優勝を争った隆の勝。持ち前の馬力が復活し、本格化の兆しがみられる。