全豪オープンテニス女子決勝で大坂なおみがP.クビトバ(チェコ)に2ー1で勝って、初優勝し昨年の全米オープンに続いて四大タイトル連覇を達成しました。
また、この結果世界ランキング1位が確定しました。
勝者が全豪オープン優勝と共に世界ランキング1位になるという大勝負。
クビトバは1回戦から準決勝まで全てストレート勝ちと乗りに乗っているサウスポー。
大坂はクビトバとも初顔合わせの上にサウスポー相手なので、その辺が懸念されていました。
第1セットは共に譲らず全てキープし合いタイブレークに持ち込まれた。
ただ、同じキープでもクビトバはサーブが決まって楽にキープしていたのに、大坂はブレイクのピンチを凌いで押され気味だっただけに心配されたが、タイブレークに入ると圧倒して7ー2で第1セットを取りました。
これが大きかったように思います。
しかし、クビトバもさすが実力者。
2011年、大坂と同じ21歳で全英オープン優勝を果たして一時世界ランキング2位にまで上り詰め、2014年に再び全英オープン優勝等輝かしい実績の持ち主。
しかし、順風満帆のクビトバに悪夢が訪れたのは2016年12月。チェコにある自宅マンションに押し入った強盗に利き手の左手を刃物で傷付けられて重傷を負い、手術を受けました。
半年後の2017年5月の全仏オープンで涙の復帰を勝利で飾りました。
更に、2018年2月世界ランキングベスト10に復帰したのです。
そのクビトバがさすがの精神力を第2セットで見せました。第1ゲームキープ、第2ゲームブレイクした後、大坂にブレイク、キープ、ブレイク、キープと圧倒されて2ー4の劣勢に追い込まれます。
その後、お互いにキープし合って3ー5で後が無くなった第9ゲーム、大坂に一気に詰め寄られ0ー40のマッチポイントを握られたのです。
しかし、そこから奇跡的な粘りでキープすると、今度はクビトバが波に乗って4ゲーム連取して大逆転で物にしました。
この時、大坂は完全に圧倒されて表情にも動揺が見え、為す術も無い状態でした。
勝負の第3セット。大坂が立ち直る事が出来るか不安でした。
第1ゲームクビトバキープの後、第2ゲームも優勢に進めてブレイクのチャンスがありましたが、大坂がこのピンチを乗り越えると第3ゲームブレイクに成功しました。
その後もせめぎ合いが続きましたが、お互いにサービスキープして譲らず結局、大坂がワンブレイクを守り抜いて優勝しました。
正に、紙一重の決勝戦らしい見応えのある試合でした。
これで、四大タイトル連覇の上に世界ランキング1位になった大坂は名実共にナンバーワンに君臨したのです。