今年も残り1ケ月を切り、野球、Jリーグ、ゴルフ等の競技はほぼ終わりを迎えている
WBCやメジャー、サッカーの欧州勢の活躍など今年も華々しい話題が伝わってきた
しかしその反面、目を背けたくなるような不祥事も世間を騒がせている
いつもスポーツを称賛するような記事を書いてきたが、今回は日大アメフト部と楽天パワハラ問題についてのリポート
日大アメフト部の闇
この数年、日本大学の不祥事が後を絶たない。何故こうも日大ばかりが続くのかと不思議に思うが、悪しき伝統のせいで土壌となってしまっているのか……。
この数年の間でも、アメフト部の危険タックル事件、医学部不適切入試、田中理事長の所得税法違反……等。よくこれ程続くものだとある意味感心していたが、またアメフト部のしかも薬物とは……。
そもそも、前述の田中理事長問題で理事長が交替し、林真理子氏が理事長に就任。学長なども一新して再スタートを切ったのではなかったのか。
2022年に学生内で大麻使用疑惑が取り沙汰されて大学内で調査があった。しかし、そのまま有耶無耶にされて、今年の7月に告発文書が関係各所に送付された事で、家宅捜査の結果覚醒剤取締法違反と大麻取締法違反で逮捕者が出た。
しかし、林理事長は直前まで「違法薬物が検出された事実は確認出来ていない」等と話していた。そして、10月に逮捕者が出た途端、理事長、学長、副学長などの責任の擦り合いが表面に出て、見苦しい闘争が明らかになった。
結局、学長と副学長の退任という処分が下され、アメフト部廃部の方針が決められた。しかし、日大のガバナンスの弱さには呆れる。林理事長が自らお飾りと言われても仕方ないと言うなら、理事長本人も退場すべきではないだろうか……。
安楽智大のパワハラ
日大の方がどす黒い大人の事件とすれば、対照的に子供のいじめみたいに幼稚なのが楽天・安楽智大のパワハラ問題。食事の誘いを断った後輩に深夜にしつこく電話を掛けていたという。
更に衝撃的なのは平手打ちや、ロッカールームで倒立させた後輩のパンツを脱がして下半身を露出させた行為。その時、誰も止めるチームメイトがいなかったという事実。
普通なら安楽よりもキャリアの長い先輩が注意しても良さそうなもの。しかし、安楽は楽天のエース田中将大と親しい仲で誰も止められなかったという。
そもそも、田中がメジャーから復帰した後、必ずしも他の選手達としっくりいかなかったらしい。24戦無敗など楽天の礎を築いた伝説の大投手は近寄りがたい存在で、親しい仲間も極端に少なかったという。
そんな、ある意味『裸の王様』的存在の田中に取り入ったのが安楽。田中の後ろ楯を得たと考えたらしい安楽のパワハラ行為に、先輩達は見て見ぬふり。そして、更に安楽の行為はエスカレートしていった。
メジャー復帰後の田中は3年間負け越し。私的には好投していながら勝ち星に恵まれない印象を持っていた。プロとしてあり得ないが、仮に田中の登坂時にしっくりいかなかった選手が手を抜いていたとしたら……。楽天の闇は深いようだ。