冬季北京オリンピックも今日明日を残すのみとなった。史上最多のメダル獲得などで、もう日本選手の出場する競技はほぼ終わったかなと思っていたが、まだまだ期待出来る競技が残っている。予選敗退の涙から一転して準決勝進出が決まったカーリング女子。パシュート団体でまさかの転倒で涙を流した髙木菜那が、名誉挽回の連覇を目指すスピードスケート・マススタート男女。更には、三浦璃来・木原龍一組が8位で臨むフィギュアスケートペア・フリー等、楽しめる種目が目白押し。最後まで応援しましょう。
歴史を開いたカーリング女子
『勝負は下駄を履くまで分からない』とは正にこの事だろう。前日、予選リーグ首位のスイスに8ー4と完敗して悲嘆の涙を流しながら抱き合っていたカーリング女子。藤沢五月、吉田知那美、鈴木夕湖、吉田夕梨花の4人から、韓国が敗れて準決勝が決まった瞬間、「うっそー」「信じられない」と歓声が上がった。5勝4敗で並んだイギリス、カナダの内、カナダをドローショットで上回ってイギリスと共に準決勝進出。
しかし、準決勝の相手は8勝1敗と首位で予選を通過し、日本が完敗したばかりのスイス。そのスイス戦でミスショットを連発した藤沢が、別人のようにスーパーショットを見せる。第5エンド1ー2とリードされた場面で、1投、2投連続のダブルテークアウトで4点のビッグエンドで逆転。その後も吉田姉妹、鈴木のナイスショットやスイープで8ー6と逃げ切った日本。初の銀メダル以上という歴史の扉を開いた4人は、明日更なる快挙を目指してイギリスと雌雄を決する。
トピック(りくりゅうペア)
三浦璃来と木原龍一の【りくりゅうペア】がフィギュアスケート・ペアのSPで8位となり、上位16組による19日のフリー進出を決めた。ジャンプで少しミスが出たのは痛いけれど、取り敢えずは第一関門を突破。これまでのオリンピックでのベアの総合最高順位は1992年アルベール五輪の井上怜奈・小山朋昭組の14位。フリーで余程の事がなければ今のりくりゅうペアなら大幅に更新するはず。少しSPで出遅れた感もあるけれど、少しでも上位を目指して欲しい。まだペアを組んで短い二人には伸び代があるので、次でメダルを狙うためにもフリーでの巻き返しを期待したい。
今日、明日の見所
第16日(19日)は、スピードスケート男女マススタート1回戦と決勝が行われ、一戸誠太郎、土屋良輔、髙木菜那、佐藤綾乃の4人がメダルを目指す。また、昨日のSPで8位のフィギュアスケート・ペアのフリーで三浦璃来・木原龍一組が上位を狙う。
第17日(20日)は、カーリング女子準決勝で強豪スイスを下した日本が、カーリング史上初の金メダルを目指してイギリスと対戦する。
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