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大相撲夏場所展望❗横綱、大関陣か、若隆景、高安か、それとも……

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ゴールデンウィークもとうとう終わってしまいましたね。10連休の後、仕事や学業をはじめとする日々の生活にいきなり入っていけない人もいるでしょう。そのゴールデンウィークと入れ代わりに始まった大相撲夏場所を楽しみながら少しずつ体と心を慣らしていって下さい

先場所、関脇若隆景と平幕高安という横綱、大関陣不在の優勝争いに終わった大相撲。今場所は上位陣の巻き返しなるのか、それともまた波乱の展開になるのか。まだ初日を終えたばかりですが、うーんと考えさせられる内容と結果だったですね。今場所の優勝争いを占ってみました

上位陣の復権は❔

大栄翔に一方的に押されてなす術もなく土俵を割ってしまった横綱照ノ富士。先々場所痛めた下半身が治り切っていないのは明白。古傷の膝の故障から押し相撲や、横に動く力士に対して不安はあったが、それでも土俵際で堪えて盛り返すのが照ノ富士の相撲。しかし、初日は全く抵抗する場面もなく前途多難を思わせる内容。まだ一日終えたばかりだが、横綱として一場所全う出来るのかという不安しかない

しかも、番付上仕方ないのだが初日の大栄翔に続いて2日目高安と、元気な時でさえ手こずっていた力士と割りが組まれてしまったのは不運としか言えない。稽古万全で体の張りからみても好調さが窺える高安戦は昨日同様に苦戦必至。一方的に勝負するタイプの高安ではないが、勝てる要素は少ない。今日も負けた場合は休場の可能性も出てきそう

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東大関御嶽海は難敵高安を相手に何とか凌いで初日白星スタート。圧勝という内容ではなかったが、充実高安を相手に最後まで気持ちを切らさずに、粘ったあげくの勝利は自信になるはず。御嶽海の場合は突き押しで争っている場合は安心して見ていられるが、組んでしまうと意外にもろい。横綱を狙うなら突き押しだけでは安定感に欠ける。大きな体を活かして上手を取って引き付けて前に出る相撲も修練を積んで欲しい

正代と貴景勝には初日から失望した。相手に圧力を掛けようという意図は伝わったが、相変わらず上体だけの立ち合いの正代。あれでは足腰のいい霧馬山を起こす事は出来ない。先場所後半はいい相撲が見られたが今場所も優勝は無理か。一方の貴景勝はまだ首の怪我の後遺症があって、立ち合いから一気に相手を崩す強い当たりが出来ていない。これでは体の大きい相手を攻略するのは難しい。生命線ともいえる破壊力ある当たりを取り戻すには、首の痛みの恐怖に打ち勝つ勇気が求められる

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三役勢の活躍は❔

三役の中で最も注目するのは先場所初の天皇賜杯を手にした若隆景。昨年辺りから前頭上位に定着してじわじわと力を付けてきた。ただ、130キロ前後の軽量をつかれて力負けするケースがあったが、最近は一気に持って行かれる事が少なくなっている。4連敗からスタートした先々場所の勝ち越しで自信を得たようだ。力強い押っつけを武器に安定した取り口が光るが、相手も研究してくる今場所が正念場。ここで2桁勝利なら大関にぐっと近付くはず。

2場所連続12勝で再入幕から一気に関脇まで駆け上がった阿炎。長い手足で前に出る突っ張り、のど輪を効かせての攻めの姿勢がいい結果に繋がっていた。以前はすぐに引いて墓穴を掘る悪癖があったが、それが見られなくなったのは成長の証。しかし、上位に上がってくると簡単には行かない。相手の反撃に遭うとまた引いてしまう癖が出てきた。どこまで攻めに徹し切れるか。この一点で阿炎の将来性が大きく変わってくる

平幕勢の台頭は❔

何と言っても目が離せないのは先場所最後まで優勝争いを演じた高安。大関から番付を下げたとはいえ、誰もが認める実力者。今場所久し振りの計量では7キロ増の184キロ。重過ぎる気もするが稽古を積んでの増量だけに動きに重さはない。初日は熱戦の末に御嶽海に敗れたが内容は悪くない。2日目の照ノ富士戦に勝てば勢いがついてくるはず。じっくり落ち着くのは結構だが、相撲が長過ぎるのが欠点。徹底的に攻める積極性が出れば初の賜杯も可能

若手随一のホープにのしあがってきた琴ノ若。189センチ166キロの堂々たる体で前に圧力をかける攻めの相撲で今年連続2場所で11勝。今場所は自己最上位の前頭2枚目で4場所振りの上位陣との対決が続く。突き押しでも回しを取っても勝負出来る器用さは最大の武器。初日、貴景勝を圧倒した積極性を忘れなければ、一気に大関争いに割って加わる逸材。

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ズバリ、優勝は❔

まだ、始まったばかりだが今場所の横綱照ノ富士は故障がほとんど癒えていない。優勝どころか途中休場の可能性もあり得る状態。また、大関貴景勝も首に爆弾を抱えて思い切り当たれない状態のような気がする。更に正代も以前のような立ち合いで相手の体勢を崩すような、爆発力のある当たりが出来ていない。上位陣では、ただ一人御嶽海だけは新大関からの重圧もなくなり、一日一番の平常心で取れれば優勝の最右翼

先場所優勝の若隆景はまだ連覇出来る程の実力はない。ただ、マークがキツくなる今場所2桁勝利出来るか否かに、大関昇進も見据えた将来が掛かっている。少なくとも優勝争いには加われるか。初日土が付いた高安だが、今日照ノ富士に勝てれば波に乗っていける。後半崩れるメンタル面は気になるが、優勝候補には違いない。穴は心境著しい若手のホープ琴ノ若。結論は御嶽海が最右翼。次いで高安、若隆景、琴ノ若、しぶとい霧馬山まで

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